2007年9月13日木曜日

北極海


(7月19日の記事です)

今日はパイロットをしている友人の物資輸送飛行機で
北極海に面した村を
何回も飛ばせてもらいました。
物資輸送は、食料や研究者用の資材、クジラのヒゲから
なんと死体も運ぶことがあるそうです。

3回のフライト合計5時間ぐらい。
4つの村(ATQASUK、WAINRIGHT、POINT LAY、BARROW)
を物資輸送で行ったり来たり。
上記の村は、聞いたこともない読めない地名だったりして
とても興味深かったです。

北極海に面した湿地平原は、無数の湖沼が点在し
上空から見ていて本当に飽きない。(写真はハスキーのやつ)
久し振りに人の操縦の飛行機に乗って
自分は余裕を持って撮影できるのでうれしかった。

ネイティブレッジの人たちは
日本人と顔が似ていて親戚のような気がし
なんだかうれしかったし
空港に生活物資を取りに来る彼らの笑顔は
とても無邪気な感じがして、
一緒にいてとても楽しかった。

ここにいて感じることは、
ただ毎日を生きるという事実だけが
こんなにも素晴らしいことなのだなということ。
何もなくったって、何もないなりに、、
苦しくたって苦しいなりに、、
楽しいなら楽しいなりに、、
寒いなら、、
辛いなら、、

ちなみにバローの夏はそんなに寒い場所ではありません。
北極海に面した場所に住む人たちも
夏を楽しんでいるようです。

最後のフライトは、北極海の海岸線沿いを
超低空でパスしてもらいました。

海岸に打ち上げられたベルーガを5頭ほど見ました。
ベルーガの白い艶容な曲線が
なんだか人魚が倒れているみたいで
でもそれに群がるカモメをどうすることもできなくて
それこそまさに自然なのだなと
しみじみと眺めていました。

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