2011年10月6日木曜日

追悼「スティーブ・ジョブス」

さっきニュースを見て愕然とした。
アップルのジョブスが死去していたのである。


CEOを辞任していたので、体調が悪いのは分かっていたが・・


思えばアップルのコンピューターとは1996年からのつきあいである。当時はジョブスがCEOではなく、ジョブスを追い出した連中のアップルだったので(ジョブスは1985年に自分でヘッドハントした元ペプシコーラのスカリーにアップルを追い出されてしまう)いまいちパッとしない製品ラインナップであった。しかもWin95というマックOSのコピー!!が世の中を席巻していて、周りのイエスマン君がこぞって購入していたWinコンピューター自体のおもしろさも革新性もない暗黒の時代であった。しかしその翌年からジョブスが戻ってきてアップルは復活した。退屈な連中ばかりであった世界を変えてくれたばかりでなく、世の中を面白くしてくれたのである。


 ジョブスの作る製品は極めてコンピューターらしくない工芸品なのだが、それは一体何を意味するのだろうか?それはたとえばクリエイティブな仕事をするとき重要な意味を持つのだ。コンピューターを使って仕事にかかるまでのあの微妙な時間・・起動中の時間がボアリングなワークではなく、なんだかワクワクするような創造的な瞬間になる・・アップルを持っている人なら分かると思うが、、それがアップルのコンピューターを使う大きな理由なのだ。それはOS自体の安定性やアピアランスの美しさにも原因があるのだけれども、制作者の精神が宿る工芸品としてあるコンピューターなど世界のどこを捜してもないだろう。


ジョブスがいなくなって本当に悲しい。ジョブスの言葉はアラスカの奥地にある小さな小学校にもアップルのポスターと共に張られていたり、この今使っているMacProにも宿っているし、、もちろん私自身の中でもいつもずっと鳴り響いていたからだ。


 世の中でエキサイティングなことをしてくれる大人は周囲にほとんどいない。世の中は本当に退屈だ。だから退屈から救ってくれる救世主は、とても貴重なのだ・・・




以下、オバマ氏の声明です。




「スティーブは米国で最も偉大な革新者の1人であり、人とは違う考えを持つ勇気と、世界を変えられると信じる大胆さ、それを実行する才能の持ち主だった。地球上で最も成功した企業を自宅のガレージから起こして米国の創造的精神を見せつけ、コンピューターを個人のものに、インターネットをポケットに入るものにすることによって、情報革命に手を届かせたのみならず、直感的で楽しいものにした。そして話し手としての才能を発揮して子どもも大人も楽しませた。スティーブは、これが自分にとって最期の日だと思って毎日を生きるという言葉が好きだった。そうしたからこそ、われわれの生活を一変させ、業界全体を塗り替え、私たち1人ひとりの世界に対する見方を変えさせるという人類史上まれな功績を成し遂げた。世界はビジョナリー(先見的、独創的なビジョンを実現する人物)を失った。世界の大部分が、彼の発明した端末でその死を知ったという事実ほど、スティーブの成功に敬意を示す追悼の言葉はないかもしれない」


バラク・オバマ米大統領






改めてジョブスのご冥福を祈ります