2010年10月27日水曜日

中学生の読書感想文~「アラスカ極北飛行」


一通の読書感想文が届いた。



なんだろう、、と見てみると
私の著書に関する中学生三年生の読書感想文ではないか。


その読書感想文の題は、
ずばり「アラスカ極北飛行」

そして、最優秀賞・・・・と隣に併記されている。

中学生の読書感想文コンクール最優秀賞


私の作品で、最優秀賞を取ってもらえるなんて
なんとも恐縮極まりないけど、
正直・・・最高に嬉しい。


内容を読むと、目頭が熱くなる内容なので、
感想は書きませんが、
(了解を得て名前を伏せてUPしています、よろしければぜひ読んでみてください)

自分の書いた本が一人歩きして
ある中学生に少なからず何かを感じてもらえたことは、
私にとって至上の喜びで、まさしくそういうことのために
いままでやってきたんだと、、、

そして、なにか1つの区切りを
迎えたようなそんな気分になりました。

そう、
「アラスカ極北飛行」は、
若い人にこそ読んでもらいたい本だったのです。

この感想文を書いてくれた中学生さんの将来に期待しつつ・・
私もこういう表現活動は一生続けてゆきたいものです。


次は写真集か、あるいは完全な活字本か、、、


まあ、いつになるやら分かりませんが、

自分の中の大事な体験は
急ぐことなく時間をかけて
じっくりと熟成させてゆこうと思っています。

2010年10月26日火曜日

Letter from NZ

先日、ニュージーランドから
爽やかなメールが届いた。


数年前からパイロットになりたくて
それでも、なかなか決心が付かないでいる・・・

という20代の方からで、
夏のNZの風景写真付きだ。


数年前から、いろいろとお話は聞いてはいたものの、
悩んでいるその人に自分としても、
なかなか建設的なアドバイスが出来ず、
どちらかというと、パイロットという仕事の
負の部分ばかりをメールで伝えていた感じだった。


しかし、その方は

パイロットになりたい

という想いは強かったのだろう、


仕事のこととか、周囲の反対など
いろいろな事を乗り越え、
日本を飛び出し南半球の地でパイロットになるべく訓練を始めて、
素晴らしい環境で自分らしさを取り戻している、、

という内容のメールを送ってくれて、
なんだかとても嬉しくなった。

別の言葉では、勇気づけられたともいえる。


人が、なにか新しいことをやろうとした時、
必ず周囲からの反対には遭遇するもの。

その典型例を克服した方からの便りは、
今の自分をかなり奮起させてくれる。


挑戦しなくなったら、そこでおわりだ。
環境のせいにしてあきらめない、
自分の中のパワーを持ち続けることができるか。


そんなふうに・・
時に、若い人たちからエネルギーを
もらわなければいけない時があります。

2010年10月18日月曜日

大阪での講演会を終えて

2泊3日の大阪講演日程を終えて、
昨晩、遅くニセコに戻ってきました。

ワイルドライフアート作家、きむらけいさん、
そしてWolfさんや関係者の方々には大変お世話になりました。


16日の午後から2回実施したアラスカ講演会は、


1.私のアラスカの話

2.アラスカの空撮映像とシンセ生演奏(松前氏による)のコラボレーション。

で構成して、約1時間×2行いました。


私の講演は、いつも通りといったら失礼かもしれませんが
写真と映像によるアラスカ飛行の紹介、
あと、、、まあいつも聞かれる私の不思議な人生の変遷を少し。


お客さんは、そんなに多くなかったですが、
しかし講演中、話をしている時に何度も目の合うお客さん、
何度も頷いてくれる熱心な老夫婦など、
そういうお客さん達とコミュニケーションをとりながら、
話をするのは初めての経験だったので、
なんだかとても心地よい講演になりました。

お客さんの数に関係なく、一人でも良いから
なんかこう、、心が通じ合う会話のような講演は、
何度でもやりたい気分になります。



次に素晴らしかったのは、
松前さんが私の映像に付けてくれた音楽。

一部ですが、


個人的には、松前ミュージックの大ファンで
あこがれの人が自分の映像に音を付けてくれる夢のような瞬間に(しかも生演奏)
お客さんと同化して酔いしれ、、ときにぐっと来る瞬間も。

自分が苦労して飛んで撮影してきた映像を見ながら、
それらを思い返し、好きな演奏者が作ってくれた音楽を聴くのは感無量。

表現は、とてもめんどくさいものです。
揺り動かす何かがないと、できない。

でも松前さんの音楽が、自分の映像にシンクロしたとき、
表現だけは続けてゆこうと思ったのでした。
表現に関わってゆくこと、
それは情熱のある人たちと繋がってゆくということですから。


今回は、きむらさんらが主催するジオアートワークス
「2010ワイルドライフアート展」の企画ですので、
主体であるワイルドライフのアートは、まだ今月の24日まで続きます。

講演のあと、作品を見させて頂きましたが、
ジオアートワークスの作家さんたちの作品は、
「緻密で情緒的な」素晴らしい作品ばかりで、
おもわず個人的に購入したくなるような作品ばかり。
写真とは違う、作家のイメージの体現である
筆で描かれた生き生きとした絵は、立体感あふれるものばかりで、
魂を揺さぶられます。

ぜひ、観に行って下さい、足を運ぶ価値があります。
(私の作品も数点ありますが、そちらは別として)


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ジオアートワークスWILDLIFE ART企画展
花博20周年記念咲くやこの花館特別企画展
「WILDLIFE ART展2010 緑豊かな地球を考えよう」
http://bit.ly/aWPtdD

開催期間:2010年9月28日(火)~10月24日(日)
会  場:咲くやこの花館 〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-163
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p.s.

打ち上げの宴会では、やはり良い感じで仕上がってしまい
私は最高に楽しかったのですが、参加者の皆さん
うるさくてすみませんでした!

2010年10月14日木曜日

黒松内岳 ブナ森遡行

先月の終わりのことですが・・・
北海道の足の付け根部分に位置する
黒松内岳という山に沢で登ってきました。

場所は重滝右股。

入渓すると、100m圏内?に
ごろごろと滝があらわれます。

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ここは、後輩にリードしてもらった滝。
期待の新人、沢ガールのS嬢は、
確保のもと
いきなり洗礼を浴びています。

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要所では、ロープを出すことも。

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庭園の味わいを醸し出す滝もあったりして、
小さい沢ながら、地味に日本美を楽しんでます。

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天然記念物「日本ザリガニ」→なぜかお亡くなりになられている

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ん-?よくわかんないけど綺麗。

ヤブを漕いで高度を稼ぎます
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背丈を超える熊ザサなので、前が見えず
コンパスで進みます。
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ヤブ漕ぎは続く・・

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そしてやっと黒松内岳へ。
黒松内岳からの眺望は素晴らしく360°すべての
景色が楽しめます。

狩場、新見、シャクナゲ、チセ、ニト、イワオ、
アンヌ、羊蹄山、昆布岳、長万部岳、大平山、
冷水岳、駒ヶ岳・・・おお、全部見えるではないか。
これは秀峰だ、たった標高739mしかないのに。

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そして黒松内は、ブナの北限地であり
東北のゆったりした明るい森の雰囲気を
味わえるような気がしました。


そして、焚き火宴会突入、、飲んだ呑んだ!
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翌朝、激しい宴のあと・・・うー頭いたい。


北海道も南部では、
東北的な味わいのあるブナ林が楽しめるということ、
ニセコからそれほど遠くないということもあり、
かなり期待大な地域です。

にしても黒松内岳、たった739mしかないのに
これだけ楽しめるとは・・・
山は、高さではないですな、懐の広さでしょう。

下山後は、車を一時間走らせ新見温泉で養生。
その後、一路、余市へ。

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三色丼(690円)を食べに
→余市・ファミリー鮨(平日のランチがお勧め)

満喫・満喫の休日、、、
日本っていいなぁ。