2009年12月31日木曜日

今年を振り返る

おおみそかですね。
今年を振り返ってみました。


今年のトピック

1.今年も無事にアラスカ飛行を終えたこと

年が暮れるとき思い返せば終わっているアラスカの飛行ですが
飛ぼうとするときは必死で、そのことが、
自分にとってどれほどの意味を持つのか。
まだまだ私には分かりません。
だから、来年も飛ぼうとするような気がします。
とにかく生きて帰ってきていることに今年も感謝です。


2.アラスカ南西部のエスキモーさん達と交流が図れた

いろいろなアクシデントの末、学校で4日間過ごして
エスキモーの授業を受けたりと、現地の方々との交流が印象的でした。


3.DVD「アラスカ極北飛行」が完成

いままで撮りためた映像をやっと世に出すことができた記念すべき
映像作品第1号でした。託したメッセージと風景、そして宮本さんの
音楽をうまく融合できたと思っています。


4.パタゴニア講演会(12月)

準備期間は短かったのですが、非常に印象に残る講演会でした。
企業様とのコラボはこれが初めてなのですが、横浜スタッフ皆様の協力ときていただいた方々の熱意は忘れられないものになりました。
終えた後も「またやりたいなぁ」と素直に思うのでした。


5.流山、佐倉、成田での連続写真展

佐倉と成田は、ギャラリー海の小林順子さんのお誘いによる展示でそれぞれ合同展と個展をやらせていただき、いろいろな経験をさせて頂きました。初めての写真展をプロデュースしてくれた小林さんには大感謝です。
流山の展示会は、初の個人的な大規模写真展となり写真点数、映像、物販すべてが大規模で、個人的には借金をして行った企画も、友人のおかげでうまくいったのは今後の指針となりました。協賛して下さった皆様には感謝するばかりです。


6.飛行中のエンジン停止→無事回復

エンジンが停止したお話しは、ブログではしていませんでしたが、
まあ、今後何らかの作品でお話ししたいと思います。
エンジンが停止したときは、「とうとうきたか」と思ったのですが
なかなかこの活動は、終わらないようです。


7.アラスカで初狩猟

アラスカを知る→先住民の文化を知る→狩猟採取

という図式で始めたアラスカ狩猟ですが、一年目としては
かなりの経験と今後に繋がる人間関係ができたと思っています。
しかし狩猟がアラスカを飛ぶ大きな理由のひとつとはいえ、
狩猟の技術と先住民の文化を、いきなりすぐに
習得できるわけではないので、これは本当にじっくりと時間をかけて
私のライフワークとしてやってゆきたいと思っています。


8.北海道で狩猟

2シーズン目になった北海道の狩猟も、今シーズンはすでに
7頭のエゾシカを獲るに至りました。
すべては、3人の師匠と北海道のフィールドが
与えてくれた恵みですが、この経験はアラスカにおもむくための
大切な下準備、自分の中の儀式みたいなもの。
より自然を理解するためという謙虚な精神でこれからも
北海道の狩猟にのぞんでゆきたいと思います。


9.激流カヤック・知床一周シーカヤック

今年始めた激流カヤック。
友人の指導でエスキモーロールを完成させ、その後
数多くの難関コースを経験できました。しかしながら
カヤックという乗り物が、他の乗り物と決定的に違う難しさを
持っていることに少なからず驚きました。
運動能力が必要という点では、冬山のテレマークスキー同様、
一生、私を楽しませてくれる(苦しませる?)ことでしょう。
簡単にできることには価値はありません。

そして友人達と6月に行った
知床一周シーカヤックは、本当に良い旅でした。



振り返れば、早い1年。
来年は何が起こるのか?


それでは、
よいお年をお迎えください。

2009年12月29日火曜日

Team dbrミーティング2009



早朝の羊蹄山(Photo by Takayashiki)

なんだがアラスカに帰ってきてから、

せわしい毎日をやっとくぐり抜け、
今年も我が所属する冬山チーム「Team dbr」のミーティングに
参加することが出来ました。

参加人数26名という大規模な編成を数パーティーに分けて
初日は、羊蹄山と尻別でそれぞれ、ナカナカのパウダーを
滑らせてもらいました。


 



26日は、午後から低気圧の影響で風強まり傾向なので
我々は羊蹄山や尻別の樹林帯のみを選択して
しっかりと楽しむわけです。


これは、別パーティー
dbrボーダー in 尻別
(Photo by Takayashiki)




写真は樹林帯の木立ち際で丸まりながら
ラーメンを作る友人の「がーす」くん。
彼は今年大病を煩ったのですが、
みごとに復帰第1戦を、この冬の羊蹄山で成し遂げたのでした。
(NHK杯の真央ちゃん並に!、見てないけれど)
彼の手術後の努力と根性には、頭が下がる思いです。




二日間にわたる冬山パウダーミーティングなので
当然のごとく、宿に泊まり宴会。
五色温泉別館を貸し切り、露天風呂で雪合戦大会に始まり
鍋にビール、そして滑りビデオの上映会と
大いに盛り上がった次第です。



ニトヌプリを登る





宴会の翌日は、なぜかの腹痛と悪寒に悩まされながらも
ニトヌプリを攻めます(笑)
急速に低気圧が過ぎ去った後
ニトヌプリはモチパフな素晴らしい斜面が
至るところに残っており、皆弱った体でしっかりと
粉雪の記憶を足裏感覚として刻みつけていました。



惜しむらくは、もう少し早起きをして沢山滑りたい・・
というところですが、遠路から来てくれている友や
初めてのメンバーとの交流は人間として大事ですし、
冬山に登る理由は、仲間との交流にあるわけですから
宴会で寝坊して、体調がすぐれなくったって
それでいいんです。

大事なのは、なかま。
そう全く気兼ねしないで
自然を楽しめる仲間の存在ですよ。


あと今年のトピックは、あたらしいメンバーが結構増えたこと。
特に体育会系ボーダー女子の参加が増えて、
この創立4年目のdbrにも多彩な滑り仲間が増殖しました。

創立メンバーのひとりとしては嬉しい限りです。


ちなみにすべてのメンバーは、サラリーマン。
(私は違うけど・・)
少ない日本社会の休暇をうまく利用して
自分の人生を雪山で楽しんでいる人たちは偉いと思います。

私も、頑張ることにしました。






2009年12月24日木曜日

Merry Christmas!



Yesterday is history

Tomorrow is a mystery

but

Today is a gift


Merry Christmas to all my friends!!


野営飛行舎
Isao yuguchi



2009年12月22日火曜日

航空写真家「八戸 耀生」


航空写真家「八戸 耀生」さん

以前、

究極の冒険気球飛行家、八戸さんが
カメラ雑誌の「CAPA」一月号に紹介されました!
ぜひ書店でご確認ください。


八戸さんは、今年の夏アラスカに来て
私と一緒に飛行した仲です。

普段は、誰も飛ばないような場所を
気球で攻める
私の尊敬する冒険家です。

また今年秋には、
アフリカのキリマンジャロ登頂も果たしています。


さて氏は、それだけでなく
フォト エージェンシー
を立ち上げました。

フォトエージョンシーとは、
写真を素材として提供する会社のこと
ですが

普段では見られない
空中からの風景を世に提供して行きたい
という八戸さんの熱い想いがあったそうです。

そのほかにも、世界中を飛び回っている
八戸さんの写真は非常に興味深く、

ジオラマ風の風景、世界の空撮、北海道の風景、、、、

すべてが美しい。


そして私が何より八戸さんを尊敬するのは、


自分で気球を操縦しながら写真を撮っている

ということです。

これは八戸さんと気球に乗った時の私の感想。



気球で写真を撮りながら
飛行するという行為。

私の飛行機を操縦しながら撮影する

と似た感覚で、その
「その大変さと喜び」を
とても共感できます。


確かに私も、アラスカを飛んだ時に
「写真でもいいから、この風景を誰かに見せてあげたい」
と強烈に感じたことを思い出しました。




八戸さんのフォトエージョンシーサイトはこちらから



ぜひ応援してあげてください!



Tuntutuliak_children


Tuntutukiak children


2009年12月21日月曜日

「DVDアラスカ極北飛行」クリスマスバージョン配送完了しました



DVD、クリスマスバージョン
昨日、お申し込み分はすべて送付しました。


ここ最近の豪雪で宅急便事情が悪いとのこと、
早めの商品送付しました。

もしクリスマス前に届いてしまったら、
申し訳ありません。
(通常、メール便は3〜4日かかります)

ラッピング、初めての経験でしたが
かなり面白く良い勉強になりました。

プレゼント用としてお申し込みしてくれた皆様、
上記の写真のようにラッピングしたので、
先方への御到着、お楽しみに。


野営飛行舎




以下、忙しい人は読み飛ばしてください。




しかし、自分で言うのもなんですが


アラスカで冒険飛行して撮影、帰国後、業務用機材で編集して
パッケージング、デザイン、印刷、音楽の選定、DVD製作、説明文章の執筆、
梱包、発送、そしてクリスマス用のラッピング・・・にリボン取り付け。
最後には、買ってくださいとの行商的なWeb営業。


最初から最後まで全部、自己完結しているので
はっきり言って時間が全くありません。
(このまま、器用貧乏で一生が終わりそうな)


自営業の悲哀と喜びでしょうか。


まとまりもなく、また原稿執筆と写真整理に戻ります!




p.s.
ニセコは毎日大雪です。パウダー最高でしょう。
年末は狙い目かも。



2009年12月15日火曜日

アラスカの機関誌



アラスカの機関誌に写真を提供しました。


ノルビックというコッツビューの近くにある
アラスカ北西部にある村の空撮写真なのですが、
無償提供で使っていただきました。







お世話になっているアラスカに貢献できて
光栄な今日この頃です。

2009年12月12日土曜日

パタゴニア講演会・無事終了

昨晩、12/11のパタゴニアスピーカーシリーズ

無事終了しました。

雨、風強い悪天の中、わざわざ来ていただいた皆様、
本当にありがとうございます。
私のアラスカでの体験を幅広くお伝えしたつもりですが、
講演の中で何かを感じ取っていただけたのなら幸いであります。

講演会そのものについては、
関係者皆様のおかげで、大成功!でありました。
(私の話し手としての、力量不足はおいといて・・)

とともに、私が皆さんに元気をもらった次第。


これからもいろんな場所でこのような
講演活動をやってゆきたいと思っております。

では、またどこかでお会いしましょう!

湯口


p.s.

講演会の開催風景は、後日UPします。

2009年12月10日木曜日

とうとう明日、横浜へ出発します。
10〜13の滞在ですが、いろいろと
他にも打ち合わせ等あり、忙しくなる予感です。

パタゴニア横浜店の準備は
なんだかんだで、風邪をひいたり、
ノートマックが調子悪く、急遽デスクトップマックを
購入したりと、
色んな意味で良くないコンディションでの内容制作でしたが
まあ、楽しみにしていてください。
(あとはうまく行くことを願うばかり・・)


ちなみに
当日に販売予定のグッズは、


サイン本、DVDの即売。(両方とも30部限定)

そして、旬なエゾシカ・ジビエの予約

です。

(場合によっては、写真の予約販売もするかもしれません)


当日の案内を確認のため一応、最後に載せておきます。







では、みなさん会場でお会いしましょう。

2009年12月7日月曜日

野営飛行舎の社長室(小間使い部屋)だより




ニセコは、雪が降ってます・・


現在、

講演会原稿作りの最終段階。

あと、

会場で販売予定のDVD制作も
現在来ている注文と家の雪かきと・・・まあ大忙し。


野営飛行舎の社長兼小間使いで

「ひとりって大変」な気分ですが、

幸いにも、事務所的な部屋があるので
散らかし放題やっています。


最近、導入したクワッドコア・ワークステーションのMac Proが
すごいスピードでお仕事をこなしてくれるのも安心、
さてラストスパートかけます!!


講演会に来て下さる皆様、お楽しみに!

2009年12月4日金曜日

DVD「アラスカ極北飛行」クリスマス特別販売企画(12/22まで)

発売から好評を頂いている

DVD「アラスカ極北飛行」


ですが、


今回!


クリスマスプレゼント用として


撮影 Isao Yuguchi

1.クリスマスカード
(+お客様の希望するメッセージを印刷)を同梱

2.クリスマス用包装

3.ご希望の相手先住所へ直接、送付サービス。



のサービスで提供させていただくことにしました。
お値段はそのままの、一枚2500円です。





ご希望の方は、以下の注文フォームのコメント記入欄に

クリスマスプレゼント用


と記入し、

書いて欲しいメッセージ




相手先の住所、氏名


を記入してください。
(住所を記入していない場合は、ご注文者に送ります)

複数名の場合も、つらつらとコメント欄に書き込んでください。
(メッセージや住所が複雑多数な場合、直接メールでも結構です)

制作者湯口から、心をこめてアラスカの美景を
ご依頼先までお届けさせていただきます。




備考
※包装用紙の選定は、こちらにお任せください。
※送付は、クロネコヤマトのメール便の投函ですので
クリスマス12/24〜25を頑張ってねらい打ちするように送付してみますが
それが難しい場合でも、12/25以前になるよう努力します。



アラスカの風景を見せてあげたい
大事な方へのプレゼントとしていかがですか?

2009年12月1日火曜日

写真集、出版会議

先日、写真集についてのお話しを
出版社の編集者の方としてきました。

本、DVD、を着々と毎年出してきたので
アラスカ写真集はまさに3年目の念願であるのですが、

ここは自費出版ではなく
商業出版ですので、そんなに簡単にGOというわけにもいきません。

アラスカの空撮、という分野では
唯一無二のパイロット写真家と自負していますが、
世に出す作品としての第一回目でもありますので
それは、慎重に、、しかしながら
ぜひ世に出したいという気持ちで一杯です。

マーケットがどれぐらいあるのか? 
初回はどれだけ作るのか?
どれぐらいだと値段は良いのか?
果たして買ってくれる人はいるのだろうか?

そんな不安ばかりが脳裏に浮かびます。

出版担当者の方は、

「湯口さん、そんなに不安なことを口に出してはいけませんよ!いいですか、本当によいものであれば時間はかかってもちゃんと売れるものです、それに1億2千万人の人口がいるんですから、それのほんの数パーセントの人に理解してもらって買ってもらえれば良い、と考えたら気楽でしょう」

「それに、、一番大事なことは、私たちの出版したいという情熱なんですよ」

とかなり前向きに背中を押してくれる。
確かにそうなんだ、、情熱という目に見えないものが
どれだけ自分の周りの世界を動かすのか、それは承知しているはず。

写真集、出したい!!

まだまだ出ると決まったわけでもないんですが
もしこのブログを読んで、

「私は、買います」

と宣言してくださる方、いたらメールください。
アラスカ写真集出版の大きな動機付け(おもにマーケット的な)
が出来るので出版社を動かす大きな原動力にもなります。

桜咲く頃の希望として
世に出せたらいいなぁ、、、と思っています。