2010年12月29日水曜日

2010年の総括

しばらくご無沙汰していますが、
私は、相変わらず北海道を楽しんでいます。

12月25-28と4日間、北海道のアウトドア中心部?である
日高と富良野に滞在していました。

日高では、雪の針葉樹林帯のなか、
スキーを履いてエゾ鹿猟を



富良野では、快晴の中を
富良野岳中腹の山岳パウダースキーを


楽しんできたのですが、やはり自然の中でよき山仲間達とうまい空気を吸いながら、行動をともにするのは、素晴らしいことですね。狩猟も山岳スキー滑降も、ともに大事な私のライフワークなんです。もう今年の締めくくりとしては、なかなかの体験でした。

今年の締めくくり〜総括と言うことに関していえば、最近のブログアップ数の少なさもあり、いろんな方々から、もっとアラスカの報告や記事を読みたい、湯口は一体何をしているんだ?というメールをここ数ヶ月、頂いてきました。

よく見てみれば、ブログも11/1から更新していないんですね。


今年のアラスカに関しては、例年の2倍の時間数(200時間)を短期間(3ヶ月)で飛行し、これでアラスカ総飛行時間も、5年間で700時間は超えてあらゆる場所を目に焼き付けてきたので、ほんとうにもう個人としてできるアラスカの自由飛行は、かなりの線まで到達していると思えるところまできた、と思っています。

アラスカで感じ取ったことは私の中にたっぷりストックされていて、その一部が写真や体験としての文章で、そのうち公表されてゆくと思います。その意味、5年間という時間は、飛行機乗りである私とハスキーのスピードには十分なスパンであったかもしれません。

ここで私の本を最後まで読んでいただければ、分かると思うのですが、夢は「叶えるまで」が夢であり、叶ってしまったら「それはもう夢でなくなる」という、まあ、漠然としたメッセージを感じ取っていただけているんじゃないかと思います。

いま、自分でも忘れかけている本の帯の言葉を読んでみると、

未知なる世界へ挑戦し続けること
それが夢の真っ直中に身をおく唯一の方法。

と書いてあるのですが、書くのは簡単、実行するのは困難ですね、
本当に自分でも次の段階にさしかかっているのだ、
といろんな事を暗示させる言葉を書いておきます。


キーワードは、帯の言葉通り「挑戦」です。

夢を語る以上、
安易ではなく厳しい方向へ行くべきだし、
それが自分そのものであると思っています


よく「アラスカで私の飛行機に乗りたい」とお願いされたりするのですが、もし運良く飛べたとしても、それは乗せられているだけで、あなた自身で飛んでいることにはならないのですよ、
さあ、ご自身でどうしても飛びたいなら、どうぞご自身の努力で飛んで下さい・・
あらゆる意味を込めて、最近思ったりします。

簡単に実行できる、凄い体験などありません。
果てしない苦悩と眠れぬ夜と、飛び出す一歩にプラスして
相当の努力がなければ、
未知の世界にはたどり着けません。

逆に言えば、それさえあれば、
誰にでも違う世界が何度でも開けてくるはず。


みなさんにとって来年が良い年でありますように。

2010年11月1日月曜日

人間の土地、北海道「弟子屈町」

放心状態です。


理由は、北海道の東、弟子屈(てしかが)のフィールドで
ディープな4日間を過ごしたから。


北海道の東側は、
北海道のその他の地域に住んでいる(主に道央圏)人でも驚くような
広い大地が広がっており、それは視野の広さに象徴されます。

空が限りなく広く、山は遠く・・


森の植生は背の低い笹と針葉樹がすっきりとした印象で構成されて、
どこへでも足を踏み入れ、遊びに行けるような錯覚を思えます。

そんな空気の中、
友人とエゾ鹿狩猟をメインとした
道東ツアーをしてきました。

しかし今回のテーマは、
友人の確信犯的に「人」でした。

ちょっと使い方は違いますが、分かってくれますよね(笑)


エゾ鹿猟→温泉のあと、
道東で暮らしているとても魅力的な方々とお会いして、
酒の飲みながらじっくりと色々な話を聞いてきました。


ちょっと紹介しますと、

・敷地、数万坪?の周辺の山に囲まれながら、牧場に勤めつつ暮らす夢と希望たっぷりの20代の若者

・道東に根ざしている、精神的にはとても謙虚で修行僧のようなハンティングガイド

・ワラを壁の断熱材の主材料にして、大きな家をひとりで造っている情熱家ビルダー


その他、兄貴のように面倒を見てくれたKさん、いつも悪いことを教えて遊んでくれるTさん、人に恵まれた道東滞在、この地は人が温かいです。


みなさん、それぞれの分野では、スペシャリストであり、
ひとりひとりを説明するのは、非常に難しいのですが、
しかしながら、みなさんに一貫しているのは、
なにかを極めんとする意欲が常にあり、夢を諦めていない
ということ。

そのことは、
話をしている中での謙虚さとポジティブさ、
そして語るときの目の真剣さに現れています。

「その人がやっていることが、その人のすべてである」

という言葉がありますが、

言い訳を最初から拒絶し、人生のあきらめ感を抹殺している
これら私が道東で出会った人たちは、ポジティブさにあふれ、
周囲の人を確実に幸せにするのではないかと思います。

「情熱のない人お断り」という村上龍の言葉が大好きな私ですが、
今回ばかりは、私が情熱のない人になりかねない、そんな世界だったのです。

ある種の個人に出会って話をすると、
精神的に搾取され、やる気を失ってしまうことはないでしょうか?

それとは逆で、精神的に与えられ、やる気を増幅してくれる個人が、
この世界のどこかに確実に存在することに、
私は安堵と刺激を同時に感じます。


道東、弟子屈に住んでいる彼らは、
なぜあれほどまでに輝いて見えるのでしょうか?


それは、

自ら選んで、好きな土地に住んでいる
自ら選んで、好きなことに向き合っている
自ら選んで、好きな人間と付き合っている(暮らしている)

からでしょう。


言い訳をせず、自分の力でやってゆこう。

個人の持つパワーは、すごい。
そしてまた、それを開花させるのは、
そのひと個人そのものでしかない。


気付きを与えてくれた、
道東・幸福スペシャリスト先生達に感謝。

以下、写真です。
文章とはあまり関係性はありませんが・・・

プライベートランド(向かいの山も)でキャンプ
エゾ鹿の恵みを、喜んで解体実習する山ガールたち。

雄阿寒岳のシルエット

2010年10月27日水曜日

中学生の読書感想文~「アラスカ極北飛行」


一通の読書感想文が届いた。



なんだろう、、と見てみると
私の著書に関する中学生三年生の読書感想文ではないか。


その読書感想文の題は、
ずばり「アラスカ極北飛行」

そして、最優秀賞・・・・と隣に併記されている。

中学生の読書感想文コンクール最優秀賞


私の作品で、最優秀賞を取ってもらえるなんて
なんとも恐縮極まりないけど、
正直・・・最高に嬉しい。


内容を読むと、目頭が熱くなる内容なので、
感想は書きませんが、
(了解を得て名前を伏せてUPしています、よろしければぜひ読んでみてください)

自分の書いた本が一人歩きして
ある中学生に少なからず何かを感じてもらえたことは、
私にとって至上の喜びで、まさしくそういうことのために
いままでやってきたんだと、、、

そして、なにか1つの区切りを
迎えたようなそんな気分になりました。

そう、
「アラスカ極北飛行」は、
若い人にこそ読んでもらいたい本だったのです。

この感想文を書いてくれた中学生さんの将来に期待しつつ・・
私もこういう表現活動は一生続けてゆきたいものです。


次は写真集か、あるいは完全な活字本か、、、


まあ、いつになるやら分かりませんが、

自分の中の大事な体験は
急ぐことなく時間をかけて
じっくりと熟成させてゆこうと思っています。

2010年10月26日火曜日

Letter from NZ

先日、ニュージーランドから
爽やかなメールが届いた。


数年前からパイロットになりたくて
それでも、なかなか決心が付かないでいる・・・

という20代の方からで、
夏のNZの風景写真付きだ。


数年前から、いろいろとお話は聞いてはいたものの、
悩んでいるその人に自分としても、
なかなか建設的なアドバイスが出来ず、
どちらかというと、パイロットという仕事の
負の部分ばかりをメールで伝えていた感じだった。


しかし、その方は

パイロットになりたい

という想いは強かったのだろう、


仕事のこととか、周囲の反対など
いろいろな事を乗り越え、
日本を飛び出し南半球の地でパイロットになるべく訓練を始めて、
素晴らしい環境で自分らしさを取り戻している、、

という内容のメールを送ってくれて、
なんだかとても嬉しくなった。

別の言葉では、勇気づけられたともいえる。


人が、なにか新しいことをやろうとした時、
必ず周囲からの反対には遭遇するもの。

その典型例を克服した方からの便りは、
今の自分をかなり奮起させてくれる。


挑戦しなくなったら、そこでおわりだ。
環境のせいにしてあきらめない、
自分の中のパワーを持ち続けることができるか。


そんなふうに・・
時に、若い人たちからエネルギーを
もらわなければいけない時があります。

2010年10月18日月曜日

大阪での講演会を終えて

2泊3日の大阪講演日程を終えて、
昨晩、遅くニセコに戻ってきました。

ワイルドライフアート作家、きむらけいさん、
そしてWolfさんや関係者の方々には大変お世話になりました。


16日の午後から2回実施したアラスカ講演会は、


1.私のアラスカの話

2.アラスカの空撮映像とシンセ生演奏(松前氏による)のコラボレーション。

で構成して、約1時間×2行いました。


私の講演は、いつも通りといったら失礼かもしれませんが
写真と映像によるアラスカ飛行の紹介、
あと、、、まあいつも聞かれる私の不思議な人生の変遷を少し。


お客さんは、そんなに多くなかったですが、
しかし講演中、話をしている時に何度も目の合うお客さん、
何度も頷いてくれる熱心な老夫婦など、
そういうお客さん達とコミュニケーションをとりながら、
話をするのは初めての経験だったので、
なんだかとても心地よい講演になりました。

お客さんの数に関係なく、一人でも良いから
なんかこう、、心が通じ合う会話のような講演は、
何度でもやりたい気分になります。



次に素晴らしかったのは、
松前さんが私の映像に付けてくれた音楽。

一部ですが、


個人的には、松前ミュージックの大ファンで
あこがれの人が自分の映像に音を付けてくれる夢のような瞬間に(しかも生演奏)
お客さんと同化して酔いしれ、、ときにぐっと来る瞬間も。

自分が苦労して飛んで撮影してきた映像を見ながら、
それらを思い返し、好きな演奏者が作ってくれた音楽を聴くのは感無量。

表現は、とてもめんどくさいものです。
揺り動かす何かがないと、できない。

でも松前さんの音楽が、自分の映像にシンクロしたとき、
表現だけは続けてゆこうと思ったのでした。
表現に関わってゆくこと、
それは情熱のある人たちと繋がってゆくということですから。


今回は、きむらさんらが主催するジオアートワークス
「2010ワイルドライフアート展」の企画ですので、
主体であるワイルドライフのアートは、まだ今月の24日まで続きます。

講演のあと、作品を見させて頂きましたが、
ジオアートワークスの作家さんたちの作品は、
「緻密で情緒的な」素晴らしい作品ばかりで、
おもわず個人的に購入したくなるような作品ばかり。
写真とは違う、作家のイメージの体現である
筆で描かれた生き生きとした絵は、立体感あふれるものばかりで、
魂を揺さぶられます。

ぜひ、観に行って下さい、足を運ぶ価値があります。
(私の作品も数点ありますが、そちらは別として)


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ジオアートワークスWILDLIFE ART企画展
花博20周年記念咲くやこの花館特別企画展
「WILDLIFE ART展2010 緑豊かな地球を考えよう」
http://bit.ly/aWPtdD

開催期間:2010年9月28日(火)~10月24日(日)
会  場:咲くやこの花館 〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-163
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p.s.

打ち上げの宴会では、やはり良い感じで仕上がってしまい
私は最高に楽しかったのですが、参加者の皆さん
うるさくてすみませんでした!

2010年10月14日木曜日

黒松内岳 ブナ森遡行

先月の終わりのことですが・・・
北海道の足の付け根部分に位置する
黒松内岳という山に沢で登ってきました。

場所は重滝右股。

入渓すると、100m圏内?に
ごろごろと滝があらわれます。

_MG_9210
ここは、後輩にリードしてもらった滝。
期待の新人、沢ガールのS嬢は、
確保のもと
いきなり洗礼を浴びています。

_MG_9242
要所では、ロープを出すことも。

_MG_9199
庭園の味わいを醸し出す滝もあったりして、
小さい沢ながら、地味に日本美を楽しんでます。

_MG_9277
天然記念物「日本ザリガニ」→なぜかお亡くなりになられている

_MG_9254
ん-?よくわかんないけど綺麗。

ヤブを漕いで高度を稼ぎます
_MG_9296

背丈を超える熊ザサなので、前が見えず
コンパスで進みます。
_MG_9321

_MG_9328
ヤブ漕ぎは続く・・

_MG_9331
そしてやっと黒松内岳へ。
黒松内岳からの眺望は素晴らしく360°すべての
景色が楽しめます。

狩場、新見、シャクナゲ、チセ、ニト、イワオ、
アンヌ、羊蹄山、昆布岳、長万部岳、大平山、
冷水岳、駒ヶ岳・・・おお、全部見えるではないか。
これは秀峰だ、たった標高739mしかないのに。

_MG_9355
そして黒松内は、ブナの北限地であり
東北のゆったりした明るい森の雰囲気を
味わえるような気がしました。


そして、焚き火宴会突入、、飲んだ呑んだ!
_MG_9405


_MG_9412
翌朝、激しい宴のあと・・・うー頭いたい。


北海道も南部では、
東北的な味わいのあるブナ林が楽しめるということ、
ニセコからそれほど遠くないということもあり、
かなり期待大な地域です。

にしても黒松内岳、たった739mしかないのに
これだけ楽しめるとは・・・
山は、高さではないですな、懐の広さでしょう。

下山後は、車を一時間走らせ新見温泉で養生。
その後、一路、余市へ。

_MG_9422
三色丼(690円)を食べに
→余市・ファミリー鮨(平日のランチがお勧め)

満喫・満喫の休日、、、
日本っていいなぁ。

2010年9月29日水曜日

大阪にて写真作品を出展しております



ワイルドライフアート作家
きむらけい さん

から

ありがたくもお誘いを受けていた
大阪での合同企画展に、
昨日から作品を出品させて頂いてます。

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ジオアートワークスWILDLIFE ART企画展
花博20周年記念咲くやこの花館特別企画展
「WILDLIFE ART展2010 緑豊かな地球を考えよう」
http://bit.ly/aWPtdD

開催期間:2010年9月28日(火)~10月24日(日)
会  場:咲くやこの花館 〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-163
電  話:06-6912-0055
http://www.sakuyakonohana.com/index.html
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作品は、アラスカの写真×4。

カリブーと自然をテーマにした
組写真として構成したA1写真であり、
きむらさんのおかげで
製作することができました。

企画のメインは

ジオアートワークスさん達の、作品がメインですので、
素晴らしい作品を楽しんで頂けると思います。

関西方面の方は、ぜひ足を運んでみてください。


ちなみに、私のステージイベントと称しまして、

空撮映像と音楽で綴る美しき極北の世界
日 時:10月16日(土)
第一回:13:00~14:10
第二回:15:00~16:10
[写真/映像]:湯口 公氏
[演奏]:松前 公高氏/『みんなのうた』で放映された
「おしりかじり虫」を共同作曲したシンセサイザー奏者として知られている。


を行いますので、
これもあらためて来て頂ければと思っています。

2010年9月19日日曜日

明日、出演番組「地球の目撃者」の放送です




明日のテレビ朝日系列(関東圏のみ)
9/20(月・祝)、朝10:30より

地球の目撃者(主演:前川貴行さん)アラスカ編
http://www.tv-asahi.co.jp/mokugekisha/

が放送されます。


そこに、空からの案内役として少し登場しますので、
関東圏の方は、ぜひご覧下さい。

カリブーを追う動物写真家、前川さんの姿を追ったドキュメンタリーです。

前川さんは、真摯に動物と向き合う素晴らしい方で、
旅の記憶が、いろいろと思い出されます。


水上着陸?、超!短距離着陸など、なかなか面白いシーンが出ています。
関東圏のみなのが、残念なところですが。

2010年9月17日金曜日

9/20「空の日」イベントの講演会です


9/20(月・祝)に

北海道航空協会主催

「空の日・航空の夕べ」
http://bit.ly/9U91RK

北海道・札幌、
道新ホール8Fにて


が開催されます。

そのプログラムとして講演を30分ほど行います。
初公開のカリブーの映像や、BushLandingの映像を
大きなスクリーンに投影して見てもらおうと思っています!

札幌在住の方はぜひいらして下さい。

その他、映画上映や
音楽演奏、そして抽選会もあるようで、
空の日イベントとしては、楽しめそうです。

2010年9月13日月曜日

9/11-12日高・幌尻岳

北海道・日高の山!!
_MG_8927
今週は、北海道・日高山脈の「幌尻岳」


今年は、女性が道中の沢で流され死亡するなど
けっこうな騒ぎのあった山域だけに、
入山前、いろいろな人から心配されましたが、

_MG_9081
沢屋(だと思ってる)

我々は、了解という感じで

ただ、林道歩き長いなぁ、、尾根歩きやだぁ、、、

という一般登山者が聞くと、眉をひそめるような
発言をしながら、入山しました。

この山「幌尻岳」は深田久弥・百名山であるだけに
大人気であり、人が多いのですが、それほど簡単でもなく
登頂まで三段階を踏む必要があります。

1.駐車場ゲート~沢(北電取水口)までは、林道歩き。

2.取水口~幌尻山荘は、沢歩き。

3.山荘~頂上までは、整備された山道歩き。

それにしても
100名山ピーク・ハンターの多いこと。

会う人、あう登山者に

「百名山ですか?」と聞くと

確実に頷く登山者の皆さん。

目標を持つことは、良いことで
皆さんの目は、とても輝いています。

とくに山荘では百名山フィーバーで、
なにか北海道ローカルな我々も
洗脳されそうになりました。

同行した道産子・友人のつぶやき、

「百名山なんかより、いい山はたくさんあるのよ・・うんぬん」(笑)

_MG_9093
ナショジオ風な探検撮影

_MG_9115
登山行程では、沢パートが一番楽しく、

山道歩きでは、ほとんど記憶がなく、

しかしながら、山頂付近の氷河の名残であるカール地形は
なかなかの迫力です。
幌尻北カール_パノラマ1

今度は、沢を詰めてカールでヒグマを観察しよう。

などと、よからぬ事を考えつつ、
山頂へ。
幌尻岳頂上_パノラマ1

日高山脈は、懐が非常に深いので
東西南北、どこを見渡しても「山、ヤマ、やま」の
どことなくアラスカのブルックス山脈に似た感じがしました。
そう、日本っぽくないんです。

そしてこの日の宿泊は幌尻山荘。
_MG_8947

_MG_9043
案の定、騒ぎすぎて怒られる(×2)も、
無事に山小屋泊を乗り越え(笑)
いつも、誰もいない場所で、騒ぐ我々にとって
怖いのは、熊だけではありません。


日高は、最初で下見的な山行でしたが、
今後は、沢を中心に、そろそろ攻めてみようかなぁと
十分に思わせる素晴らしい山域であることは確か。

また、日本、北海道から
離れがたくなってきました。

2010年9月6日月曜日

9/5 漁岳




9/5(日)

支笏湖周辺の山、
沢と冬でしか山頂を踏めない漁岳へ。

最初、好天→登るにつれ霧雨&風。
しかし遡行中、自然の恵みが。


なめこ


オショロコマ
(マイミクのMasaさん&Sanaちゃん@釣→ほとんどリリース)


F1の滝壺で、釣り実施の二人。

沢の醍醐味は、狩猟採集にあり。

獲って喰って、それから自然の喜びと本当の大事さを
学ぶというものです。

沢自体は、人が入っているので
テープも至る所に張っており(どうかなーと思いますが)
迷いにくかったりします。


たまにちょっとした滝もあり、
若干、アドレナリン放出OK。

読図技術の再確認をしたい私には、
ちょっと面白くない感じでしたが、
それでも、
沢水がなくなった場所では、コンパス片手に
うっそうとしたヤブに覆われた源頭部歩きを楽しみ、
それを越えたあとには、
雲に覆われた山頂へたどり着いた瞬間の
喜びがありました。

頂上での食事。

札幌で一番ウマイ、ベーグル。
(Sana持参、行列覚悟で人気店に買いにいったそうで)

世界で一番ウマイとMasa氏に絶賛されるベルギービール。
(Masaさん持参、すごいなー、ありがとう)

日本で一番病みつきになる味、チキンラーメン。
(普通に生協で、購入)

11時間行動の、お疲れツアーでしたが
それだけにイベント沢山、
素敵な1日となりました。

Masaさん、Sanaちゃん、また行きましょう。

あ、小金井温泉も綺麗でよかったなー。
結構ソバがうまかった!

2010年9月1日水曜日



白神山地へは、弘前から西目屋村と言うところへ
車で向かい、そこから入渓してゆきます。

そこから、目指す場所へ歩き出すのですが、
白神山地には、これといって高い山はありません。

最高峰は向白神岳(1,243m)ぐらいで、
われわれ登山家の意味する
「白神山地に行く」は、
=「沢を歩き巡る」という意味になります。

山に登ると言うよりは、

広大なブナ林を水平に旅する

とうことですね。

白神の沢登りは、

川を上流へ遡ってゆき(遡行)、
その川の水が流れ出る最初の場所(源頭)までをたどり、
尾根を越えて、反対の沢へまた下り、
次の源頭部を目指す、

という歩き旅となります。

沢づたいの歩きは、もちろん道や標識などは皆無、
しかも水がなくなり、ヤブが濃くなる源頭部は、
自分の居場所が分かりにくくなる場所です。


尾根を越える前の源頭部での読図は、慎重になり
コンパスと国土地理院の1/25000地形図を
頻繁にチェックするようになります。


そして、その途中で出てくる、手強い滝やガレ場。
これを越えるためには、
ロッククライミングのようなスポーツ的登りはしませんが、
確実でケガをしない登攀能力と確保手段、
そしてスピードが求められ、
パーティー全員のクライミングにおける総合能力が問われます。

全身を使いながら行動し、
常に自分の居場所を確認しつつ、
パーティーのことを考えながら
目指す場所へ突き進む。


基本的に道が整備されている夏山とは全く違う
世界を味わえるのが沢の醍醐味です。
写真のように、時には泳がねば先へ進めない時もあります。

さらに沢は、キノコ、岩魚、ヘビ(たまに食べるウマイ!)があって
それを現地の焚き火で調理して食べるという快楽的
自給自足行為が現場で出来るので、やめられません。
(白神では、これら行為は禁止されていますが)

最近は、沢+狩猟をミックスしてみようかと
考えているところです。

2010年8月31日火曜日

白神山地・源流行



アラスカから帰ってきて約一ヶ月。
やっと念願の白神へ入渓、遡行してきました。

思えば、最後の白神は2004か2005年。
その後は、アラスカで夏を過ごすことが多く
沢からはしばらく離れていました。

そして今年は、アラスカを飛んで5年目。
飛行機で飛んでいても、やけに広大な、
空から見るアラスカの風景は
まだまだ魅力的であるのだけれども、
いささかマクロ的な視点が多かったのか、

今年は日本のしかも東北の、
繊細で緻密な森と沢を遡行してみたい

という欲求がふっと沸いて出てきたのです。


沢を辿る2泊3日の行程は、なかなかハードで
懸垂下降、高巻きの連続、しかも
1日の行動時間は10時間越えの厳しい遡行でしたが、

壮大なブナ林とそこを流れる水の流れを見ていると
我が国の渓谷美が、世界一美しいということを
確認するにふさわしいものでした。

白神を味わい尽くすなら、まさしく
核心部の沢を遡行することがベストでしょう。
すべての人が出来ることではありませんが、
それだけに自然の深淵を行為で感じることが出来ます。
(注:白神山地核心部への入山は青森県側のみ可能で、しかも申請が必要です)




残念なことに世界遺産というものに登録され、
現在は入山申請をしなければ
白神には入れなくなってしまいました。
更にとても残念なのは、
岩魚を釣ってはいけない、
遡行者が夜に必要な、わずかな暖である
焚き火も禁止なのです。

世界遺産なんて言葉が出てくる前から、
この森は、マタギだったり遡行者という
ごく少数の人間しか立ち入ることのない
静かな聖地であったのに、

なぜ世間の注目をわざわざ集めて、
そして商業施設やツアーを増やしてしまう
世界遺産などに登録するのか、
ちょっと悲しい感じがします。

帰国後、お初の沢登り





先週の週末、北海道の、とある苔むした沢に
一泊で登ってきました。

あまり知られていない遊びである「沢登り」ですが、

その昔は歩いて沢をつたって尾根までいき、
反対側の村へ行くという
峠を越える手段として、
日本では日常的に行われていたものでした。

ですから、沢登りは
日本人の日常の延長としてある
我が国独特の遊び、と私は考えています。

とまあ、旅的の要素が強い遊びなのですが、
固いことは抜きにして、

山道もなにもない川を歩き、
自然そのまんまの森の中でツエルト張って
焚き火を囲んで、魚焼いて、
星を眺めながら、酒呑んで酔っぱらうのが、
メインイベントな?極めて文化的な遊びです。


だいたい釣り人もたどり着けない場所に行くので
渓流魚は、沢山いることが多いです。
私は、#3の源流向き?フライを愛好していますが(ほとんどテンカラじゃないかという話もあります)が、実はエサ釣りも好きです。

数年間、夏はアラスカ滞在で
日本の沢登りとは遠ざかっていたので、
友人達とサカナ釣って焚き火で焼きながら
酒呑んで、うまいものを喰うだけで、なんかこう
日本人である幸せを感じることが出来たのでした。

さらに来週末は、白神山地のブナ林を
大学時代の気の置けない仲間達と一緒に
2泊3日の沢旅するつもりです。

うわ、楽しみ!


「沢と雪」

この二つのフィールド(故郷)があれば、
日本の野遊び自由は保たれるのではないかと
個人的には思っております。

2010年8月19日木曜日

日本カメラ9月号に掲載!

日本カメラ9月号
(表紙:私の写真です)


明日(8/20)発売の日本カメラ9月号に

私のアラスカ空撮作品が、掲載されます。
まさか表紙に採用されるとは思ってみませんでしたので
本当にビックリ&感激でした。


口絵写真も、先頭で掲載され8ページですので
見応えがあると思います。

ぜひみなさん、書店で手に取ってみてみて下さい。


ちなみに表紙の写真は、アラスカのクック湾です。
海の色が不思議ですね。

日本カメラ
http://www.nippon-camera.com/monthly.php

2010年7月26日月曜日

日本へ無事帰国

連絡が遅くなりましたが先週末、無事に帰国しました。


今年は、とても長いような短いような
なんだか不思議なアラスカ飛行の3ヶ月間でした。

例年の帰国後に感じる感覚と少し違う、、
このぼーっとした無気力感は、


例年の倍の時間を飛行(200時間)して、
アラスカの深淵をたっぷりと体に刻み込んだから・・・


ではないかと思っていますが、
実は自分でも、理由はよく分かっていません。


アラスカ飛行も5年目が終わり、
そろそろ節目なのかもしれませんが、
そんなことをいっているヒマはなく、

今年もこれから講演会や写真の準備で忙しくなりそうで
いままでやってきたことを、いかに伝えてゆくかが
最も難しいことだと思っています。





ちょうど、帰国したあと、
とある20代の方で私の本を読み、

今の会社を辞めて外国へ飛び出す決心した

という若者から、以下のようなメールがきました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

湯口さんの本に出会い、実際にお会いできて、
私にとって大きなきっかけとなりました。
(中略)
湯口さんの活動に、勇気付けられる人がたくさんいると思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



世の中を生きる過程で、

何のために、、?
もしくは意味のある生き方ってなんだろう、、?

と思うことが、いまだ自分自身多々ありますが、

上記のような若者からのメールが、
私にとって、その答えのひとつであることは間違いありません。


私的にタイムリーな
以前紹介した探検家ナンセンの言葉、


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来たり、そして去った夢。


しかし、夢なくして人生に何の価値があろうか。

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は、間違いなく今年のキーワードであるのですが、


夢は、大波のように押し寄せて
去ってゆくのも早く、

次の夢は何なのだろう・・と大いに悩みながら、
3年前に書いた恥ずかしい夢の話を懐かしく読んでいました。

http://talkeetna.sakura.ne.jp/talkeetna.jp/dream/dream.html




これからの予定は
今後、UPしてゆきます。


しばらくは(来年のシーズンまで)日本にいる予定ですので
これからもどうぞよろしくお願いいたします。