2011年1月2日日曜日

2011年 新年 羊蹄山登頂!

(無声映像です)


元旦の夜、お雑煮を作っていたら、
悪友からメール。

明日(1/2)、羊蹄山の避難小屋まで行こうと。

前日夕方に冬山の電話かけてくるなんて・・・
と思いつつ、今年の羊蹄山は気になっていたので
二人で登ることに。


1/2 羊蹄山 真狩~避難小屋コース

真狩コース、テラスまではのんきな天気だったが、
1200m付近の尾根付近から風が吹いてきて、なかなかの厳しさ。
顔と手が久々に痛くなる、、これが冬山の感覚だと思うと、
なにやら嬉しくなって気合いが入る。


羊蹄山1250m、スキー金具を調節する相棒
向こうに見えるのは、洞爺湖と噴火湾。


急なアイスバーンの登攀になってくると、
スキーで登るのが難しくなってくる。
連れは、スキーアイゼンを持っているのだが私はなし。
おかげで微妙にスリップする斜面に苦戦・・・が、
なんとかエッジとシールとストックでバランスを取って
斜面を気合いで登攀。

こういうのを、
「絶妙なバランスで登る」というのだ、、、
と結構危ないのに、ひとり、たのしんだりする。

冬山を登る緊張感に勝る「生きる心地よさ」は、
他にあまり見当たらない。


9合目の大地に駆け上ったあと時間を見て、
当初予定のない山頂踏破を二人で欲張ってみた。
新年早々、厳冬期の羊蹄山の頂上を踏めるのは
なかなか出来ないことなので、烈風のなかでも顔がゆるむ。


1400に真狩方面の山頂に到達。
新年の握手を互いに交わしたあと、
いまだに捨てられず所持している
フォクトレンダー・フィルムカメラ15mmで記念撮影。

フィルムカメラは味わいという点で
記念撮影に向いている気がする。
最近はデジタルとは疎遠になりつつある自分がいる。
すべてのデジタル一眼カメラを手放した今、
趣味の範疇であれば、
あらゆる意味でフィルムがいいと思う自分がいる。

記念撮影後、
すぐに吹き飛ばされそうな風をかわしながら、
山頂小屋まで降りる。

小屋は入り口も煙突の出口も凍てついて、
泊まるのが難しそうだ。

こんな厳しい場所に小屋を建ててもらうと、
厳冬期は使いにくいので、
できれば1000mの台地ぐらいに
小屋を造ってくれればいいのに、、と相棒と激しく同意。


下山は、ガリガリの滑落斜面を一気に
1000mテラスまで600m以上、滑り降りる。

ゴーグル越しの眼下に鈍く光る洞爺湖と噴火湾を見下ろしながら、
細かいことを考えずに大滑降する気分は最高である。


テラスの休み場で相棒がチープな「袋」生協ラーメンに
おにぎりをぶち込んでコンロに火を入れた。
それを見た私は、
さらに魚肉ソーセージを丸ごと入れ込み、
コッフェルの中の汁は、
化学調味料サマの、あの、味わい深いダシとなった。


冬山における袋ラーメンは重要だ。
美食で肥えた舌を、あの学生の時のチープな感覚に
リセットしてくれるからだ。

思うに日本人は、ウマイものを食い過ぎている。
だから・・・これほどまでに堕落しすぎたのではないかと。
とみに厳しい冬山で激しく感じるのだ。





書いている途中でアホらしくなってきたので、やめます、、、
しかしながら最高の新年冬山スキー登山でした。
新年早々に羊蹄山の山頂を踏めるなんて、
今年は何かいいことありそう。

DBR合宿 in 富良野岳




昨年12月27-28のDBR合宿、富良野岳!
一泊で白銀荘に泊まり、二日間のパウダー三昧。
相変わらず面白かった!

雪山仲間とパウダーにバンザイ!

2011年1月1日土曜日

五年後の自分

2011年元旦


みなさん明けましておめでとうございます。
皆さんは、どのように元旦をお過ごしですか?・・というのは
あまりに普通なご挨拶なのですね。

では、、

いまのあなたは、
5年前のご自身が思い描いていた自分になっていますか?

という問いかけ風のご挨拶で。


なぜ、こんな挨拶かというと、
私自身が現時点において、
前回の私の人生のターニングポイントであった
戦闘機パイロット(自衛隊)をやめてから、
ちょうど5年が経ったからです。


拙著をすでに読んで頂いている方であれば、
ピンと来ていただけるかとおもいますが、


序章に書いてある決断のシーンは、

「いまから約5年前の現実」

で、


あの決断があったからこそ、
いまの自分があるということになります。


私的に回想させて頂くと、
5年前の自分が、思い描いていたその後
アラスカに通い続けた5年間は、
まさに想像以上の自分でした。


別の言い方をすれば、想像以上の景色と体験が、
自分の周りを取り囲んだ、、、そして自分を変えていった、、
5年前の決断とその後の行動によって。

ということなんでしょう。


もちろんその過程では、
いろんなものを失いました。

しかしながら体験は、無くなりようがないので
自分の中の体験財産は、どんどん蓄積されてゆく一方です。

また失うのは、
指向する自分のソウルに関係ないものばかりですから、
むしろ生きて行くのには、すっきりして好都合です、、、、
ちょっと冷たい言い方ですが。


わかりにくくなりましたが、


最近、自分の時間を「アヤツル」ことを重要性を特に感じます。


「自分の時間をアヤツル」ということは


すなわち、

自分の将来をコントロールすると言うことです。



反対に過去はまったく操作不可能です。



「とある目標」を持ったという前提で、
いま、やっていることが
そのまま将来の自分に反映するとなると、

とてもじゃありませんが、

「いまを楽しむ」

なんて言っていられなくなります。


「気楽に行こう」

もかなりアヤウイ言葉として、
私の人生には、、実は刻まれています。


目標という名の夢は、
たぶん実現が難しいモノでしょうから、
Take it easy ではなく、眠れぬ夜の連続が必要になってきます。

苦しくないな・・・と思ったら、危機感を持つ必要があります。
特にムズカシイ夢を持っているひとたちは。

いまもって、自分で書いた言葉とは思えないのですが、


「挑戦は、不安だ
夢とは、不安そのものだ」


の言葉に、ゾクッとします、、
きっと私の言葉じゃないんでしょう(笑)





さっき、かなり久しぶりに
「アラスカ極北飛行」を読み返したのですが
あの本は、冒頭部の「序章」に思いの丈がすべて詰まっています。


今後も甘んじず、とてつもない大きな夢を追いかける人たちを、
影ながら後押ししてゆけたらなと思っています。


元旦に厳しい内容ですが、
元旦こそ!でしょう。

今年もがんばりましょう。


p.s.
ちなみに拙著「アラスカ極北飛行」は、そろそろ部数が少なくなってきましたので
予告なしで私のサイトからも販売中止させて頂く予定です。
アマゾンでもすでに新品が購入できないみたいですので・・・
かなり売れたのでしょうか?