2008年4月28日月曜日

俺たちの責任

久しぶりに日本映画をBSで見た。

内容は、2007年の不況の最中
バブル時代の1990年にタイムスリップして
不況を食い止めて未来を変える、というものだった。

コメディチックな内容で
好景気に浮かれている東京が描かれていて
なかなか笑えた。
最後は、無事に不良債権を食い止めて?
よい未来に変わっているというストーリー。

18年前のカネが余っていたというバブル時代の恩恵?
を受けていない僕には、いまいちピンと来ないが
そのとき何をやっていたかというと
確か1990年は、ちょうどプロパイロットを
目指し始めた時だったことを思い出す。

あれから18年かぁ、、時が経つのは早い。

あのときの自分が
18年後の現在の自分を作ったわけだ。

タイムスリップものの映画が面白いのは、
現在と過去は完全にリンクしていて
現在の自分は、必ず過去の自分によって作られる
ということを教えてくれることだろう。

これは、
現在の自分しだいで
未来の自分も変わってしまう
という当たり前のことも
教えてくれる。

だから逆に未来の自分をイメージすれば
現在の自分は、確実に変わるのだが

しかし、なかなか、、これには気付けない。

イメージしたい未来の自分とは
たぶん誰でも、
好きなことをやっている自分だろう。

日本の若者は好きなことをやっている
未来の自分をイメージしているのだろうか?

早期退職して、年金暮らしの悠々自適?
不安のない老後生活?

ニュースを見ているとそういう話が多い。

若い人たちが、本当に好きなことをやっている自分を
イメージできないのは
たぶん、そういう大人が極端に少ないからだ。


とここまで考えて、自分に責任があることに気がつく。
なんだ俺たちの責任じゃないか、と。

「教育とは、楽しんでいる姿を見せることである」

誰かを教育するつもりはないけれど
本を読んでもらって、
「いいな、俺も楽しみたい」と
思ってもらえればいいと思っています。

2008年4月26日土曜日

ようやっと出版のメドが立ちました

早いものでもう4月の終わり・・・
難産のすえ、やっと
「アラスカ極北飛行」が来月中に出版されることになりました。
記念すべき、第1号の出版・・

もうおわかりだと思いますが
HPのTOPで
本の表紙(ここだけ?限定?)が見られます。


思えば長く辛い・・・とも言っておられず
すでに今季の活動の資金集めに奔走しております。


貧乏飛行家にヒマなし


さて今年はどうなる事やら

でも、みなさん
いつも希望だけは忘れないように
頑張りましょうね。

2008年4月25日金曜日

闇をうつせ

執筆が終わって出版までの
何とも言えない虚脱な空気のなか、
ふと衛星ハイビジョンチャンネル
で放送されていた映画を見た。

それは太平洋戦争が舞台の映画だったのだが
とても印象的な美しいシーンがあった。

それは、太平洋の海原で
日本海軍のレシプロ艦上戦闘機が
空母を発艦するシーンであり

その背景は
太陽が出現する以前の
真黒とも深紅ともいえない色彩を放つ
闇の水平線だった。

その闇のなかには
とても深い階調性が内包されていた。
闇が闇としてではなく
「ある状態として」映像に記録されていた。


この感じを
なんと説明したらよいのだろうか。


たとえば、我々が夜の街を歩くとする。
その時、通りの街灯は闇を照らして
その周辺を明るくするが、
街灯が照らし出す範囲には限界があるので
その光はやむおえず
周囲に溶け込んで
徐々に消えてゆく。

決して直線的に表すことのできない
光が闇へと
緩やかに消えゆくさま

単なる階調性という事ではなく

その、やさしいけれど
確実に変化している過程が
闇を「ある状態」として写していたと思うのだが・・

これは
ニュアンスの問題でもあり
ちょっと分かりにくいと思う。
(湯口は曖昧でよくわからないな、
と言われるのを覚悟しつつ)

しかしこれは
人生のダイナミズムと繊細さを同時に味わうために
欠かせない感性のようであり、、

私は昔から(きっと小学生の時から)
闇を表現したいと切に願ってきたので
どうして写真では、
自分の眼で見たような「闇そのもの」が写らないんだろう?
と思っていた。

最近、その世界を写そうと苦心している。


超高感度倶楽部


闇を表現するということ・・
きっと希望につながるはず。

2008年4月21日月曜日

最終校正

やっとやっと

出版本
「アラスカ極北飛行」
の100%校正が終わりました。

最後の1ページを見直し終え
出版社へ送るために封筒にいれたあとの
何とも言えない充実感というか
虚脱感というか

わが子を、世に送り出すような
変な感覚で

アラスカの眠れぬ夜の焦燥から
始まった書き物が、
ひとまず一段落した喜びで

とりあえず、缶ビールでひとり乾杯、
日曜の午後3時半でした。


おもえば、長い執筆期間だった。
去年の9月に帰国してからすでに半年以上。

初の出版だっただけに
色々学びながらの過程でした。

終えたあとの気持ちは
意外にも

「また、書きたい(撮りたい)」

というものでした。

なぜだろう。


「アラスカ極北飛行」は
写真も、文章も、ストーリーも
しっかり載せてある本です。

出版は、順調にいって5月の中旬です。
そのうち、私のHPでも予約受け付けますので
よろしくお願いします。

アラスカのことに興味がなくても
ぜひ読んでもらいたいなと思っています。

2008年4月4日金曜日

天上への扉

蝦夷富士、羊蹄山に登った

避難小屋から下界を俯瞰する
 まるで天国への扉のよう・・


外へ出てみて、ひとり雲海を眺める


           ↑この黒いポチが、ヒトです


夕暮れに雲海




日が沈んだら、世界はより深くなる


地上の光が、雲を照らす
不思議
             
                       
    そして夜がくる    
                            
さあ、小屋の中へ