2007年10月28日日曜日

昔の日記

執筆に際して昔の日記などを
しげしげと呼んでみた。

おもしろい。

アラスカに行ってから一ヶ月もしないうちに
「飛行機買う!」と豪語しているじゃないか。
とんでもないな(笑)

日記を読んでいると
資金調達どうしようか?だとか
いろいろと現実的に困難な状況が分かるのだけれど
ただ「自分の飛行機でアラスカを自由に飛びたい」という
情熱だけはヒシヒシと強く伝わってくる。
それでも当時は、
本当は不安で不安でたまらなくて
「ほとんど可能性なんてないのだろうな、、」
と家の天井のシミを眺めながら
途方に暮れていたものだ。


自分で言うのもおかしいけれど
強い想いだけが、
必ず自分をその道に導いてくれると思います。

今は、そういう想いを
自分の本に書き留めることができれば、、と
思ってます。

アラスカに飛行機をおいて
今は日本で執筆活動ですが
心はやっぱりアラスカ。


しかし本なんて誰が読むんだろう?とまた不安。


たぶん不安と夢は同じものなのでしょうね。

2007年10月22日月曜日

「幸せの基準」

最近、雑誌の記事を読んでいて
とても考えさせられることがあった。

それは、とある女性作家のインタビュー記事だったのだが
今の日本人の生き方に関する批評というか提案的な内容であった。

彼女いわく
「日本人は、もっと全体として生きるということを大事にするべきなんです」

ん?どういうこと?

「生きるという行為は、日々の仕事をしっかりやってお金をたくさん稼ぐ
というだけで成り立つというものではありません。どんなに偉くなったって、ご飯も食べなくてはいけないし、近所のつきあいや友人との対話、家族との毎日の会話などや隣人の死、不幸などいろんなものと関わってゆかなくてはいけません。その一方、自分なりの楽しみなどを大事に持ちながら、なんとか心と体の安定を保ちながら生きてゆくのです。その点、日本人はそんな生活の中で、幸せの基準がとても貧弱というか豊かじゃない。他の国の人は、どんな貧困の人でも日常の些細なことに喜びを見いだして、それが幸せの一つの基準になっているのに日本人は何か特定の対象に突っ走って上を目指さないと幸せじゃないみたいで、すなわちそれは、全体として生きていないということなんです」

なるほど・・

「堀江さんがいい例です。東大に入学して目標がなくなり、その次お金という非常にわかりやすい目標に向かって突っ走った。でもその過程にあるものは、からっぽで突っ走っているときは何とか生きてゆけるけれど、止まると生きられない」

仕事辞めてから突っ走ってきた僕には耳が痛い

「生きてゆくこと、それだけで幸せ」が基準にない。たとえ自殺したくなるような辛いことがあったとしても、日常の中に幸せの基準があればそれを思いとどまることもできるのに日本人にはそのような基準がやっぱりない。いま日本では様々な社会問題が起こっていますが、それは幸せの基準が変になったこの国の必然です」


おかしなニュースが普通になった日本。
幸せの基準が変、、というのも納得だけれども

まずは
「幸せの基準」が個人で作れるようにするようになったら
いいのかもしれません。

2007年10月20日土曜日

景色を撮るカメラのこと


今回は、珍しく機械の話


機械といっても仕事で使うカメラのことです。

アラスカで飛んだり
北海道であまり人の行かない冬山などにいく
お仕事をしていると

「見たこともない景色」

に何回も出会うことが多く
(毎回、更新されていると言うこと?・・・それとも感動屋さん?)

その瞬間を切り取る

「カメラ」

という存在がとても
私には大事になってきます。

見た景色を、なんとかそのままの状態で
日本のみなさんに見てもらいたい。

そんな大事な「感動を伝達する媒体」としての
カメラの存在は、とても重要になってきます。


現在使用しているのは、ニコンの「D200」という
素晴らしいデジタルカメラ。
北海道の冬山で何回もスキー転倒の衝撃に耐え
極寒アラスカを空でも
しっかりとその風景を切り取ってくれたこのニコン「D200」。
本当に頑張ってくれて愛着たっぷりの相棒です。
正直、デジタル一眼レフのカメラが
こんな厳しい使い方でも耐えうるとは
思っても見ませんでした。

しかしながら、この秋
ニコンから全く新しいフォーマット(規格のことです)
のカメラが出現しました。

「D3」という名前のフラッグシップ機は
全く新しいセンサーを搭載し
私のいくような困難な条件の場所でも
素晴らしい機能を発揮してくれそうです。
機能などを調べると、
シャッタースピードを稼ぎたい場所での撮影が多い
空撮や暗い冬山での撮影など、
まさに私の活動には決定版とも言うべきこのカメラ。

前のニコン「D200」を使用していたときは、
写真を糧にして生きている友人たちから
「キャノンにしなよ」と言われてきましたが、
すでに「D200」が北海道の冬山20回以上の撮影を
何事もなくこなしてきたという自分自身の経験で
キャノンへの移行はしませんでした。

そして待っていた
ニコンの高感度に強いフルサイズセンサー機(分からない人ごめんなさい)

アラスカから帰ってきて次の冒険飛行までに使いこなすためにも
今が入手の時期か?と思いつつ次機種選定に悩んでいるところです。

とホームページの写真ひとつ撮ることでも
こんな舞台裏があったりするのです。

(HPの写真自体は大したことないですが、
しかし自分で操縦しながらの撮影は
それなりのカメラが必要なんですね)

さて、50万円はするこのカメラ
お金の方も悩みどころ・・・


冒険とは、その場所に行くだけでなく
それを伝える手段や方法、そして
事前の準備など目に見えない陰の部分が
とても大変なのです。

でも、やはり
よい景色をお見せするためにも頑張らなくては!

取材の原動力

昨日、NHKの記者さんが家に取材に来た。

以前(4月)も取材に来てくれて翌月に
アラスカの映像が北海道のニュースの時間に放送されたのだけれど
それでおわりだろうな〜と思っていたら
また取材と放送のお話。

今回もドキュメンタリーとかではなくって
ニュースの短い時間帯で紹介してくれるらしいのだけれど
2回目の取材に記者さんともすっかり仲良くなってしまった。

そういえば、記者さん?ディレクターさんじゃないんだ・・・
記者さんは、日々のニュースをひろって放送する人たちで
こういうことはあまりやらないらしい。

取材されるときは、いつも取材してくれる人の
着眼点というか、観察眼というか、いわゆる熱意みたいなものに
逆に興味がわく。何かの対象を取材して世に伝えるという仕事は
とんでもなくパワーのいる仕事で、その原動力みたいなものが
どこから来ているのか?聞いてみたいなぁと思う。

きっと今週の金曜日、放送されるようです。
たぶん夕方、たぶん5分間ぐらい?(まだ予定ですが)
ハスキーでの激しい着陸など本邦初公開をハイビジョンで見られるので
(べつにハイビジョンじゃなくても見られると思いますが)
北海道に住んでいる方は、見てみて下さい。

NHKの放送予定です

NHKの放送予定です(北海道のみ)

前回も書きましたが
NHKテレビで紹介されることになりました。

10月19日 
午後6時30分頃から5分程度
NHK北海道にて

内容は、今夏の活動を
撮影してきたハイビジョン映像で
紹介するものです。
私のインタビューもでてきます。

ハスキーによるブッシュ着陸や北極海の空撮映像などが放送されます。

ハイビジョン放送の世に中になってきて
私が撮影してきた映像がハイビジョンそのままで流れるなんて
信じられないような嬉しさです。
(もちろんハイビジョンテレビじゃなくても見られます)

将来は、ハスキーでアラスカ中を旅するという内容でみなさんに
テレビでアラスカ空の旅を味わってもらいたいなと思います。
(あくまでも希望ですけどね)

再放送も予定されています。
北海道の方はぜひご覧下さい。

「Glacier Blue」


久しぶりにアラスカフライトの写真をHPに載せました。

夏だけ見られる氷河の青です。
「Glacier Blue」


もう冬に向かいつつあるニセコの家のコタツの中で見る
アラスカ氷河の写真も悪くないものです。

p.s.
お誕生日おめでとうメールを下さった方々、
本当にありがとうございました。
個々にお礼メールできず申し訳ありません。

2007年10月13日土曜日

日本での今後の予定です

日本での今後の予定です


みなさんお久しぶりです、
お元気でしょうか?
私の滞在する北海道ニセコは、
かなり冷え込んできました。
蝦夷富士羊蹄山は、9合目あたりが雪で白くなりつつあります。


私もアラスカから帰国して、はや一ヶ月
今冬は、北海道で過ごすことにしました。
今夏のアラスカ活動記録などを
日本で報告したり、本の出版に集中するためです。

しかしながら、
なかなか今回の
アラスカのフライト記録や
川下り記録などの
整理も進まず
(これは、日本の山、釣りで遊びすぎという話もありますが・・)

年内出版を目標にしているアラスカ本の
執筆作業もなかなか、、、という感じです。

今後は、下記の予定で
スケジュールを進めてゆきたいと思います。
今冬は日本にいるので、みなさんともお会いできるかもしれませんね。

〜湯口の今後の予定〜
12月上旬:アラスカ本「極北飛行」(仮名)出版予定(須田製版)
12月中旬:札幌にて出版記念写真展、並びに講演会を実施。
1月中旬:東京にて 出版記念写真展、並びに講演会を実施。
〜アラスカ行きまで(5月以降):ご希望のある地域、場所で講演会、写真展開催


さて、スケジュール通りにうまくいくのか?
これから秋の夜長、執筆!執筆!です。
ホームページも徐々に更新してゆきますので
(まだたくさん未発表の写真、映像があるんです!)
ちょくちょく見に来てくださいね。


秋のニセコでウイスキーを飲みながら、、ご報告でした。