2007年5月29日火曜日

何でもある国、日本

今日のNHKニュースでキューバの話題があった。

朝のバス通勤ラッシュの映像。
キューバの首都ハバナでは、バスが通勤の主な交通機関らしいが
いかんせんバスの数が足りず困っているそう、、

そこで政府がなんと、「ヒッチハイク」を奨励しているそうだ。
政府担当の係員がヒッチハイクを受け入れる車を取りまとめて
それを待っている人たちを順番にのせる。

朝のラッシュ時間帯にそんな光景が不思議に映る。

ヒッチハイクに応じる市民ドライバーに報酬は一切なし。
そのかわり数多く応じるドライバーには
政府から感謝状が贈られる。

感謝、、、ね。



昨日、ニセコを自転車でサイクリング。
距離にして30キロほど。
来年行く予定のマッキンリーの訓練をかねてのお散歩。

さわやかな風が吹く快晴のなか、
気持ちよい挨拶をしてくれる人たちが数人。
自転車に乗っている僕に挨拶をしてくれるのは
すべてニセコに住む外国の人たちだった。

ん?そういえば、この国(日本)の人たちは
自転車に乗っている人に挨拶することがないんだなぁ。
アラスカで自転車生活だったとき、
挨拶をもらわなかった日はなかった。
知らない人からの挨拶なんだけど、
それだけでちょっと眠い朝でも
とっても気持ちが良くなる。

挨拶、、ね。



好むと好まざるにかかわらず一度海外で住んだ経験を持つと
この国の何たるかが、気になって仕方がない。
日本人に生まれたわけだから、
海外に住むと日本はわが家のようなもの。
帰る場所があるからこそ、僕だって自由にやれる。

あえて苦言を呈するようだけど紹介しておきます。
最近読んだ村上龍さんの小説のなかの登場人物のセリフ。

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。
だが、希望だけがない」

2007年5月9日水曜日

春の渓


アラスカから帰ってきて一ヶ月半

講演会が2回あったりと
なにかと忙しい日々の中で
趣味の山登りだけは続くもので

ニセコ界隈の山(後方羊蹄山×2、岩内岳)
積丹の山(積丹岳)
青森の山(霊峰、岩木山)

など、好きこそもののナントカ、、(いやヘタのヨコ好きか?)
気が付いたら、どんなに忙しいと言いつつも
テレマークスキーで5回も山で遊んでいました。
やはり人間「忙しさ」を理由にせず
もっと遊ぶべきなのだ。
いや遊ばざるを得ない何か、を持つべきなのかも。


そんなボヤキをしている間に
北海道の山はめっきりと雪が少なくなってきて
心のベクトルは川に向きはじめ
私の遊び道具はテレマークスキーからフライフィッシング竿へ交代となります。

今日は、夕まずめよろしく
ニセコに引っ越して初めて近くの渓流に出かけ
今季初の毛針を
終わる春の渓の流れに
そろっとに流してみる。

渓魚の反応はイマイチだけど
北海道の冷たい水の流れにひとまず
自分の体が溶け込み馴染んだような気がして
春の儀式を無事終えたような気分になります。


競争も何にもない生活、、
こういう心に何も引っかからない美しい時間は
実は強烈な体験として残り続けて
ある時その人をとんでもなく強くする
原動力になったりするのだろうなと思うのです。

2007年5月6日日曜日

好きなことを実行し続ける



帰国からはや一ヶ月以上が経過。
いろいろ忙しいと思いつつ
あっという間に過ぎてしまった。

講演会のような
何かを企画して締め切りを設定すると
時間が経つのがとても早い。
準備自体は、かなりストレスフルな作業だけれど
終わってみれば、充実していたことに気付く。
たぶん、そんな夢中な時間だけ
人は自分の中にある不可解な悩み
みたいなものから開放されるのだと思う。

渋谷の講演会にて、受けた質問で
ひとつ気になるものがあった。
その内容は、

「好きなことを実行し続ける、ということは
ひと言で言えばどういうことですか?」

という質問だったと思う。

こういう質問は好きだな、と思いつつ
うまく回答もできず、もちろんひと言では答えられなかった。

たぶん、質問者は
好きなことをし続けることで得られる
決定的な言葉が欲しかったのだと思う。

「一筋縄では行かないのが人生だから
自分の行動はシンプルに好きなことをすべきだ」

なんていえばよかったのかもしれない。


来月から、またアラスカ。
面白いドラマがありますように。

*写真は、野営飛行映像ニセコ本舎、というかボロアパートの一角
映像制作風景です。

2007年5月3日木曜日

発表会の映像一部公開

歳、渋谷で流した最初のダイジェストビデオを
HPで公開しています。

(HDV画像600×335 85MB)
(QuickTime最新版のダウンロードが必要です
→http://www.apple.com/jp/quicktime/download/win.html
ブロードバンド環境でないと厳しいですね)

たまにコマ落ちするのは、愛嬌です、、

夏のフライトが終わって今年中あたり以下のことを、、

1.ハスキーアラスカフライトDVDの制作
(もっとまじめに作った映画チックなもの)
2.写真展開催
3.写真集or本の出版
(これは、無理っぽい?)

というあてにならない希望的予定です。
(書いておけば、プレッシャーになるはず、、)

本格的に野営飛行映像舎は、活動しつつも
いきなり資金と機材のジレンマに陥ってます。
(なんとプロ用のビデオカメラは100万円近く!!)
今年は、自前のソニーHDVハンディカムで我慢の映画作りか
それともうまくプロ用機材を調達できるか?

今月が勝負です、、映像のクオリティは大事ですから。

たまに何のためにこんな事やっているんだろう?って
思うこともあり、でも表現することっていうのは
お金にならなくても
その存在自体が重要だなとも思ってます。
(いやお金になっちゃダメなのかも、、)

写真や文章や映像の垣根を越えて
伝えてゆきたいなと思いつつ、
実は音楽もやらなきゃいけなくなってきて
音楽の才能、、、?と
途方に暮れているところです。

2007年5月1日火曜日

夢の次は、また夢、、


渋谷講演会の後、来てくれた方々から
たくさんのメールをいただきました。

メールを送ってきてくれた人たちは、
どんな人たちかというと

うーん、、なんというか
たとえば

実態のない外力で、すぐにでも壊れそうだけど
「絶対誰にも譲れない自分の熱いおもい(=情熱)」を
オブラートのような薄皮一枚で
世間という現実から必死に守っている人たち

とでも言うのでしょうか、

そういう人たちを見ると
無性に応援してあげたくなり
僕自身も同時に勇気づけられたりします。


東京のあと、大学の友人が集まる弘前に行き
霊峰「岩木山」を登りつつ(写真は岩木山の5合目付近)
マッキンリー登頂について友人と話しあってきました。

いきなりマッキンリー登頂?なんて出てきて
びっくりでしょうが、この話はブッシュパイロット活動に絡んで
大学の山仲間と暖めてきた話だったりします。
まだどうなるか全くの未定ですが、
自分で氷河に下り立ち、そのままマッキンリーに登れればよい
とおもっています、もちろん帰りも自力で。

講演の後のみなさんのメッセージが
次の夢をかき立てる原動力となったのは間違いありません。

夢の次は、また夢だった、、というわけです。


三浦雄一郎さんがよい言葉を言っていました。

「恐ろしいのは老いることではない、目標を失うことだ」