2008年6月25日水曜日

本が完成しました




本が完成しました。


昨日、北海道新聞の取材を受ける前に
道新本社ロビーの前で
(プロデューサーさんからの手渡しで)
はじめて本を手にとりました。


うーっ、、感激。


光沢感ある表紙写真の醸し出す、
静寂感というか迫力というか
それがすごい。
撮影者である自分の手を完全に離れた
表紙の出来です。

印刷技術とデザイン力の融合で
いいもの作ってくれたなぁ、、と感激しました。

平積みしてくれる書店が多ければ嬉しいです。
正式発売は、7/1だそうです。

全国の本屋さんで

須田製版
「アラスカ極北飛行」
湯口公

と注文すれば届くそうです。

以前からの告知通り
私のHPからであれば送料無料&サインつきで。

もちろんすでに予約購入してくれている方々には
7/1以前に到着するようにしますね。

いま、プレスリリース作業の合間に
この日記書いてます。


いろんな方々の助けがあって
やっと完成したこの本を手にとって

ぜひ多くの方々に読んでもらいたいな

真摯におもうのでした。

2008年6月22日日曜日

今年のアラスカ行きなど

今年のアラスカ行きを決めました。


7月下旬から10月はじめまでアラスカに滞在予定です。


昨年は、夜のある季節の滞在が少なかったので
今年は、9月のアラスカをたっぷりと堪能するプランにしました。
あと10/10〜15まで札幌紀伊国屋で写真展イベントをやるので
それに会わせて帰国ということになりました。


フェアバンクス以北でのNikon D3高感度オーロラ撮影や
カヌー旅、フライフィッシング、ハンティング、映像撮影など
できることはすべてやってこようと思っています。


そして北海道の自然と対比させて
アラスカと北海道、双方からよいインスピレーションを
感じ取れればいいなぁと思っています。
両方知っていることって素晴らしい、と気づき始めている最近です。


アラスカの皆さん、もしくはアラスカに遊びに行っている皆さん
突如出没するかも知れませんが
そのときは、遊んでくださいね。



ちなみに、「アラスカ極北飛行」が、一部刷り上がったと
プロデューサーさんから連絡がありました。
立ち会っていたデザイナーさんいわく100%!という出来らしいです。
(私は札幌から2時間の距離にあるニセコ(倶知安町)に住んでいるので、まだ見ていませんが)
私も恐る恐る?楽しみです。

ちなみに北海道新聞で本を紹介してくれるそうで明後日取材予定。
新聞に載るのは久しぶりですが、書店にもあまり流通せず
マスコミ露出の少ない本だけに大々的に目立って欲しいなと思っています。

そろそろ東京の写真展も、決めなければいけませんね〜

2008年6月19日木曜日

またまた出版遅延のお知らせ

またまた、、遅延です。

「アラスカ極北飛行」


すみません・・・・

もう言い訳の段階ですが
印刷の段階で、写真に傷が見つかり
再度刷り直しということになってしまいました。

20日に再度、発刊日を明示する予定です。



むむ・・・


本当に申し訳ありません。


予約購入されている方々には、お知らせしておりますので
メールでご確認下さい。





さて!

これにめげず次回作の準備をします。

今回出版される「アラスカ極北飛行」で
載せられなかったエピソードや写真は、ものすごく沢山あるんです。

それを次回作で発表できればなって思っています。





ちなみにホームページでこっそり更新されている

「アラスカ極北飛行」番外編
「アラスカのシュンさん」

ご覧頂けましたか?

アラスカの日本人「シュンさん」と北極圏をドライブしたときのお話です。


あと、ホームページ
 
 ~極北を飛行する(仮)~
「アラスカ極北飛行」番外編
   北極海の街(1)


を執筆を始めました。


これも次回作の為の草稿であり、
毎日のように文章が変化してゆきます。
(要するに未完成品を載せて、日々校正してゆくという形態の執筆方法)

たまにチェック読みしてみてください。




ちょっと余談ですが


いろんな文章を書いていたりするとき、
ふと思うことがあります。


なんと表現すればいいのか、難しいのですが


それは
もっと世の中の人々が、

するっとうまくいくような
そんな心情で過ごせればいいのにな、、って。



心の奥底にある平静的な気持ちの底辺が、うわついている。

そんな感じがしますよ、この国に住んでいると。



平静的な気持ちの底辺

とは、基準みたいなものでしょうか。
なんかこう
心休まる時、場所、の。



じゃあ、あなたはどういう提案をするんですか?

と言われると、
書いて撮って伝えることぐらいしかできないのですが。



長くなりました。


北海道は涼しくも、ちょっと雨がちの季節です。

ご自愛しつつ、本の出版お待ち下さい。

2008年6月11日水曜日

人を羨まず、自分の道を

秋葉原の事件が気になります。


渓流で豊かな時間を過ごした後
車の中で聞いたニュースなので
びっくりしました。


犯行へ至った経緯をよく読んでみました。
犯人がメールでしっかりと記述しているので
想像しやすかったのですが・・


事件の残忍性はもちろんのことですが、
その行為が、
今の日本を象徴しているような気がしてなりません。

テレビのニュースを見ていても

犯人の特殊性とか、
ごく一部の凶悪な人間がすること

とは思えず

日常における日本社会の大きなため息が
結果としてこういう犯罪に現れた
というような気がします。

ここで日本社会というのは、
まさに私達自身のことですから
こういった事件は
私達自身のこととして考えるのが
大事なんだと思います。


どうして25歳の若者は、8人も無差別に殺さなければ
いけなかったんでしょうか?
逆に言えば、なにがあれば
そういう行為に至らなかったんでしょうか?


村上龍氏の小説で

「この国には、なんでもある。ただ希望だけがない」

というセリフを思い出しました。


25歳の若者の悩みは複雑だったのでしょうが
それは、みんな持っていることでしょう。
きっと日常の悩みは、この若者とこれを読んでいるみなさんも
そんなに変わらないはずだ、と思います。
36歳の僕だってなかなか今年の飛行代が工面できず、
ご飯に塩をかけて食べるような毎日で
それはもう・・悩みは超複雑なんですから(笑)。


それでも、なんとか生きていこうとする原動力
〜唯一の光みたいなものが
希望なのであって

それがない日本は、本当に絶望的だ



ここらへんから僕は
本当に真剣に
危惧していたりします。



画一的なものの考え方しか教わっていない僕達は、
個人によっていろんな幸せがある、ということを
肌の感覚として持っていません。

だから、
頭では理解していても
やたらとメディアや他人が気にしているものを
欲しがったりする。
モノや金だけじゃなく、人の生き方でさえも。


自分の人生や境遇を全然ダメだ・・と思っていたとしても
それは人との比較であって
「あなただけの価値観がある」
ということを誰かが伝えてゆかなければいけない。


どうやったら、他人を羨(うらや)まないで
一人一人が自信を持って生きられる
国に変えられるのだろう?


これは、自分が幸せなお金持ちになるより
難しいことです。

2008年6月9日月曜日

ヤマメのいる清流

きよらかな水涌く、ヤマメのいる清流


北海道の
森のブナの北限である
冷帯と温帯の境目にある里村に流れる清流で
お気に入りのフライフィッシングの竿の挙動を確かめる。


軽量な渓流魚用のフライポールはしなり、
フライのラインが大きくたわんで、毛針はそろりと流れる。

初夏の瀬をおよぐ生きもの達は、
岩の隙間から水面にそっと現れ、
毛針と一寸戯れる。


その姿を眺めるのは、詩を読むような気持ち。



ヤマメのいる清流は、とても文学的である。
釣り人は、表現しがたいニュアンスをフライラインの描く弧で形容し、
毛針の着水から、それを具現化してゆくことになる。

舞台は、清らかな渓流で
書き手は釣り師である自分、
主人公は、ヤマメと
渓流の流れが編み込んでゆく複雑な流れ。


ストーリーを作り出すアプローチからキャストの瞬間を
流れとして捉えるなら、書き手である釣り師は至福の時間を与えられる。


そんな流れの中・・




出版の期日がもう少し、もう少しと伸びてゆく中で
何も手につけられない自分は、今年アラスカに行こうかどうか
真剣に悩んでいた。

現実と夢の交錯は、よく起こる。


問題は、いろいろあった。
スポンサーがいないこと、飛行機に関する機材的な問題
毎年、数ヶ月しか飛行できない
刹那的な企画に対する先の見えないどうしようもない不安。


いままでは一生懸命、ただ突っ走ってきた。
アラスカに飛び出せば、
アラスカの空を飛べば、
飛行機を買えば、北極海に行けば、

そして、
今までの体験をもとに
本を執筆すれば・・・


そのすべてをやって来た自分。

その時その時を全力で生き切れば、何かが起こると思って
実際、いろんな事が起きた。

それは、想像できないような次の瞬間だった。



僕の、これから起こることの
次の瞬間は何なのだろう。
いきつくところの、夢の先が知りたい。
誰かに教えてほしい。



いま、毛針を追うヤマメの姿を見ておもう。


もしかしたら、
ヤマメのいる渓流が文学的なのではなくて
その場所でおこなうフライフィッシングという流線形の行為が、
文学的なのかも知れない。


舞台は、整っている。
だが流線を描く著者がいなければ、物語は動かない。


それとも、僕なんかいなくったって
ヤマメのいる渓流は、
ただ延々と繰り返すストーリーとして
そこに存在し続けているのだろうか。




初夏、6月
北海道南部

とある白昼の渓流にて

2008年6月6日金曜日

アラスカ極北飛行」購入方法



「アラスカ極北飛行」って!!どうやって買えるのですか?

という質問が多いので

「アラスカ極北飛行」の購入方法について
今一度、ここに載せておこうと思います。



1.近くの本屋に行って

須田製版の「アラスカ極北飛行」

という本を注文する。



2.私のホームページでとりあえずプロモーションビデオ?を見てから
  ここで申し込みをする。



※アマゾンには、まだ申し込みの画面も出ていないので
ちょっとどうなるか分かりません。(近い将来には可能であると思いますが)

※取り扱い書店については、分かり次第お知らせします。
(要するに紹介できるほど、全国的に取り扱いは少ないということ?)

※また、海外の方も送料はかかりますが(SAL便で別に料金がかかりますが)私のほうから送らせていただきます。


書店で手にとって吟味する方法は、出版初期の段階では難しいかも知れません。
(ぜひ、手にとってから納得して買ってもらいたいのですが)


ちなみに、この本は写真集ではありません、
文章:写真=7:3ぐらいの本です。



つたない文章ですが、このブログよりは?
遙かに 普通の文章です(笑)


写真集は、また別の機会にぜひ!


最後に、

「3000部しか発行されないと言うことなのであまり多く注文しませんね」
というありがたい?ご連絡があるのですが、

トンデモナイ!!

3000部というのは、この規模での発行では大変多いので
10冊でも100冊でも1000冊でも、注文してくださってOKです!

では、いち早く第2刷が可能になることを期待しつつ・・
みなさんよろしくお願いします。