2008年6月11日水曜日

人を羨まず、自分の道を

秋葉原の事件が気になります。


渓流で豊かな時間を過ごした後
車の中で聞いたニュースなので
びっくりしました。


犯行へ至った経緯をよく読んでみました。
犯人がメールでしっかりと記述しているので
想像しやすかったのですが・・


事件の残忍性はもちろんのことですが、
その行為が、
今の日本を象徴しているような気がしてなりません。

テレビのニュースを見ていても

犯人の特殊性とか、
ごく一部の凶悪な人間がすること

とは思えず

日常における日本社会の大きなため息が
結果としてこういう犯罪に現れた
というような気がします。

ここで日本社会というのは、
まさに私達自身のことですから
こういった事件は
私達自身のこととして考えるのが
大事なんだと思います。


どうして25歳の若者は、8人も無差別に殺さなければ
いけなかったんでしょうか?
逆に言えば、なにがあれば
そういう行為に至らなかったんでしょうか?


村上龍氏の小説で

「この国には、なんでもある。ただ希望だけがない」

というセリフを思い出しました。


25歳の若者の悩みは複雑だったのでしょうが
それは、みんな持っていることでしょう。
きっと日常の悩みは、この若者とこれを読んでいるみなさんも
そんなに変わらないはずだ、と思います。
36歳の僕だってなかなか今年の飛行代が工面できず、
ご飯に塩をかけて食べるような毎日で
それはもう・・悩みは超複雑なんですから(笑)。


それでも、なんとか生きていこうとする原動力
〜唯一の光みたいなものが
希望なのであって

それがない日本は、本当に絶望的だ



ここらへんから僕は
本当に真剣に
危惧していたりします。



画一的なものの考え方しか教わっていない僕達は、
個人によっていろんな幸せがある、ということを
肌の感覚として持っていません。

だから、
頭では理解していても
やたらとメディアや他人が気にしているものを
欲しがったりする。
モノや金だけじゃなく、人の生き方でさえも。


自分の人生や境遇を全然ダメだ・・と思っていたとしても
それは人との比較であって
「あなただけの価値観がある」
ということを誰かが伝えてゆかなければいけない。


どうやったら、他人を羨(うらや)まないで
一人一人が自信を持って生きられる
国に変えられるのだろう?


これは、自分が幸せなお金持ちになるより
難しいことです。

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