2008年7月31日木曜日

アンカレッジ、ハイキング

今朝、アンカレッジは、珍しく快晴です。

ルームメイトのPさんが主催する
フラットトップ山へ登山に行きました。

比較的簡単な登山、、というよりもハイキング感覚で登れちゃいます。


子供も登っているし


急なところはありますが、

頂上は平らで

けっこう見所もあります。


Pさんのお客さんたち・・

おお、、

決まってますねぇ。

花なんかもけっこう咲いていました。


アンカレッジ近郊の手軽な山でも十分満足出来ちゃうところが
アラスカの凄いところなんでしょうね。


昨晩、パーティーに招かれて(しかもカニ&サーモン!! パーティ)
すごく美味しいキングクラブ&ユーコンキングサーモンを
ご馳走になったりと(Wキングではないか)
在住の人たちにアラスカを満喫させてもらっています。

うーん、しあわせ。

でもね人生、波アリ。

明日、試験飛行するんですが
飛行機落っこちないといいけれど。

気を引き締めて飛んできます。

2008年7月28日月曜日

不安と操縦士

アラスカ滞在3日目、
今後の飛行予定を考える。

まずハスキーの航空法に基づいた点検整備をしなければいけない。
もちろん多大な費用がかかる車検のようなものなんだけれど、
さらに問題はその実施場所。
アンカレッジで整備を受けるのだけれど、ハスキーが置いてあるのは
車で1時間ほどの場所にある郊外。

10ヶ月も飛んでいないハスキーを、点検整備前に
アンカレッジまで空輸しなければいけない。

怖いな・・・・

自分のさび付いた(同じく10ヶ月飛んでいない)腕は、ともかく
ハスキーって大丈夫だろうか?生きてるかなぁ?

という不安と闘いつつ、性懲りもなく毎年アラスカに来ています。
そろそろ定住させて・・アラスカの神様(笑)

空輸する明日が命日になりませんように。
(こんな事を書くのはどうかな?と思いつつ操縦士の不安を感じていただけると嬉しいです、でも実際は酒を飲んですべて忘れてしまいます!?操縦士はそういう不安を抱えながら成長してゆくんです、たぶん )

話題転換

昨日はPさんの経営するレンタルバイク屋さんで自転車を借りて、
曇りがちなアンカレッジの海岸沿いを流してきました。
やっぱ、自転車はいいですね。
すれ違うアラスカの人たちは、みんな微笑んでくれて
そういうアラスカの日常に救われちゃったりするのです。


アンカレッジダウンタウンにあるレンタル自転車屋さん。キャッチコピーは、
「これぞお金のかからない、アラスカ最高の遊び方!」(注:意訳大アリ)
みなさん、ご利用のほどよろしくです。結構人気です。


曇りがちなクック湾(KNIK湾でもある)、今日はスリーピングレディの優美もおあずけ。

カリブーを探して三千里

いままで、今年は飛ばないと言っていたのに
人生、一寸先は闇のごとく
飛べることになりそうです。

すでにアウトドアモードになっていたので
嬉しいやら、拍子抜けやら・・人生よく分かりません。

でもハスキーは喜ぶでしょう。
最も大切な事は、目標に至るまでの思惑や思想ではなく
ただ単に行為そのものなのかも知れません。

あれこれ言わずに、ひとまずやってみなさいと。


で、何をするかというと

まだ何も下調べしていないのですが、

カリブーの大移動を上空からどうしても見てみたい。

という自分の希望と好奇心が昔からあり、
アラスカの何処かにいる彼らの大群(大群で移動しているのかな?)
をひたすら捜す旅飛行になりそうです。
(去年、北極海に行ったときにもカリブーを探したのですが
残念ながら、出会うことができなかったんです)


彼らは、いったいどこにいるのか?
何を目的に移動しているのか?
一緒に移動(旅)をすると、どんな気分になるのだろうか?

できればカリブーたちと、
つかず離れずの距離で出来る限り長い時間
向き合っていられればいいなと。

たぶんブルックス山脈の縦断旅飛行だと思うのだけれど・・・さて。
どこ飛べばいいのだろう?

みなさんもカリブーの居場所を想像してみてください。

アラスカ初日

アラスカに到着。
アンカレッジはとても涼しく爽やかです。

到着後すぐにアンカレッジ在住の皆様の歓迎を
日本料理店「やまと屋」でたっぷり?受けたあと
時差ボケ解消のため、
「アラスカ極北飛行」で一躍有名?になったPさん宅で
ゆっくり休養させてもらいました。
Pさんが作ってくれた夕食を一緒に食べながら、
受け入れてくれる人たちがいるのは、なんと幸せなことか・・と
しみじみ感じました。

一日明けて、今日はアラスカの川下りを計画中。
地図とにらめっこして、アラスカの大きさを再認識!

今のところ、ユーコン川の支流で去年上空から見て綺麗だった
ビーバー川の川下り旅を考えているものの、
1〜2週間になりそうな行程、さすがアラスカ。
川下りキャンプの最中にオーロラが見られるように計画中です。

こういう長旅は、同行者がいると思い出も2倍以上になり
楽しくなるんだけれど、まあ、もちろん
単独行で数週間誰とも会わないっていうのも悪くなさそうだし、、
そこら辺は、流れにまかせていこうかなと思っています。

あとは、ブルックス山脈付近の川旅も1回やりたいなぁ。
これも長くなりそうです、、、計画が大変だ。

友人が誘ってくれればハンティングにもいけそう・・・

ちなみにハスキーで飛ぶ可能性もあったりして、
やることはさらに増えつつ・・・・
飛べるとしたら、ブルックス山脈付近のカリブー探しかな?
探しながら、荒野に着陸してキャンプするっていう・・・
もしくは、アラスカの飛行機でしか行けない村を制覇するとか。


今後の進展にご期待あれ、です。

2008年7月25日金曜日

明日からアラスカ

最近、忙しすぎて
日記も書けず、
いきなり明日のアラスカ出発となりました。


今回は、地上アウトドア三昧(いや、川と海も)なので
楽しい(激しい)体験と写真撮影が
十分余裕を持ってできると思います。

基本的に独りぼっちの旅ですが、
アラスカ現地調達で友人を作り一緒に遊び回ろう(連れ回す?)
と思っていますので私に出会った方は、怖がらないでくださいね。
もれなく車とオーロラツアーがつきます。(はず)


それと、次回作、本の出版が決まりました。
「魅惑の北海道アウトドア(仮称)」

カラー写真をふんだんに使った面白い本にしようと
思っています。(「アラスカ極北〜」は、真面目な本だったので・・・)
アラスカアウトドアと比較して、双方のアウトドア文化なども
紹介したりしようと思っています。


では、みなさま

see you soon in Alaska.

2008年7月16日水曜日

東京にて

久しぶりに、こっそりと
東京に行っていました。一泊二日で。

こっそりと、と言うと悪いことでも?
と言うわけでもなく、取材で産経新聞の記者さんと会うためです。

東京は、暑い!
北海道&アラスカ?人の私には、地獄絵図のような二日間でした。
あそこで生きている人たちはすごい。

待ち時間などに本屋さんに立ちよって、
「この暑さの中で「アラスカ〜」が平積みしていたら、涼しげな表紙を見て
きっと手にとってくれるだろうになぁ」
なんて思いながら、ひとり著者として残念がっていました。
(今のところ北海道の書店オンリーな本なのです)

最近、記者さんに受ける取材の中で
頻繁に「希望」という名の言葉を交わすのですが、
今回の産経さんは面白かった。

「湯口さんは、スカイマークとかパイロットが足りないところで働いたりしないんですか?」

「・・・そんなことしたら、言い訳できなくなりますよ、
あの本の序章に書いた言葉の。それに真っ直ぐ・・・(以下省略)。
好きなこと以外は、やらないって決めているんです」

「生活とか、苦しくありませんか?」

「毎日、塩パスタです(笑)」

「そうですよね、20億円で宇宙旅行に行くような投資家が夢を語っても、そこには希望もクソもないですよね、ああいう輩を取り上げる我々メディアも悪いんですが、ルノワールの絵を250億で買ったバブル期の日本人しかり、この国には決定的に希望を語れる人がいないから・・」

みたいなことを言っていた。

朝日さんも、道新さんの時もそうだけれど
取材の時は記者さんも私も、互いに日本に対して
苛立ちのようなものを感じているのがわかる。
彼らも苛立っているのである。 (と思いたい)
そういう場で共通の、
なんというか日本に対する認識を持てるのは嬉しい。

アラスカ行きまで、あと一週間ほど。
今年は、いろいろあって飛べない可能性が高いのですが
どんなことでもアラスカは楽しい!という体験をしてこようと思います。
出版の取材という色合いは濃いのですが、それを意識しない相変わらずの
無鉄砲な遊びで。
私にとって飛行機もカヌーも、同列の扱いですから
飛べないときは、それなりに違うことで表現するつもりです。

そして、誰でも楽しめるんだということを教えてあげたい。


といってもまだ具体的な予定は、全く立てていないんですけれどね。
もし現地で偶然会ったときは、よろしくお願いします。

2008年7月9日水曜日

本屋へ自分の本を見に行く

昨日、札幌の用事ついでに本屋へ・・

「アラスカ極北飛行」が並んでいるところを
まだ自分では見ていなかったんです。

(ちなみに「アラスカ極北飛行」の取り扱い書店は北海道内の書店のみです、道外の皆様は書店での注文か、わたしのHPで買えます)


ホームページで買ってくれる人は多いのですが
本屋さんで見てみたいなぁと思って

札幌紀伊国屋、旭屋書店、JR札幌駅内のナントカ書店(中規模書店)


に行ってきました。


いずれも、すごく目立つコーナーには
あたりまえだけれど置いていないですね。どうやら
あのコーナーは、大手出版社が牛耳っているようです。
もしくは、話題の本とか。

札幌紀伊国屋
2階の写真集売り場の微妙な?棚にそれなりに・・
販促用DVDを用意したけれど、なぜかそんな設備は無し。
1階は・・なんと「北海道郷土の本売り場」に平積み。
確かにアラスカと北海道は似ているなぁ(笑)

旭屋書店
海外旅行エッセイのコーナーに平積み。
確かにフィクションでもないし、写真集でもないし情報誌でもないので
確かに・・と思いつつ、やっぱり何か違う。
ジャンル分けが難しい本だからなぁ。

JR札幌駅内のナントカ書店
中規模な書店だけあって、そこそこ目立つ場所に平積み。
コーナーもライフスタイル系の場所で、悪くないかな?
しかし、この本ってどういう人が書店で手に取るのだろう?
と他の本より高く積まれた状態を見て、少し不安に。




原稿を書きはじめてから、
実際に本が並んでいるところまでを経験すると
色んな事が勉強になります。

出版を意思の伝達方法として考えると
これは、かなり大変な部類に入るのだな、と
当たり前だけれど、思ってしまいました。

ブログなどでは、直感で書けるし、
すぐ伝わることも
出版では、そうはいかない。
消去や変更できないって、すごいプレッシャー・・


そう言えば最近、なんでも簡単にリセットしたり
変更したり頻繁に書き加えたりしているなぁ


書き換えられない記録物としては、
生物のDNAのようなものでしょう。
内容は書き換えられないけれど、
その記録の中には
その人の全てが詰まっている。

そして次世代に伝わる可能性がある
という点でも似ています。


じゃあ、出版は子を産むようなもの?

うーん、出産したことないから
分からないけれど、
苦痛と喜びの関係性
という点では
似ているんではないでしょうか?


まあ、だいたい喜びには
苦痛がつきものですよね。

2008年7月1日火曜日

本日発売!


「アラスカ極北飛行」

本日から書店に並ぶこととなりました。

私は田舎に住んでいますので
大型書店で眼にすることはありませんが
札幌駅前紀伊国屋では、プロモーションビデオとともに
大々的に発売されるようです。


みなさん、本屋さんで見かけたらぜひ手にとって下さいね。

ちなみに、ご好評のサイン&メッセージ付き本は
こちらで申し込みできますので、こちらもよろしくお願いします。


すでに先行予約して下さり
早めに読んでくれた方の感想を張っておきますね。



先行予約読者の感想

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一気に読み終えました。
なんともいえないスーっとした気持ちです。

夏から冬にかけてのアラスカの写真、どれも吸い込まれるような、
キーンと冴え渡るような美しさです。
見開きA4の小さな窓のような画面でさえ、こんなに美しいのに
これが360度、自分の周り全部に広がった中に立ったなら
どんな気持ちになるのか・・・ ちょっと想像できません。
写真にも、はっとするような素敵なアングルや瞬間をとらえたものが多くて、
そういう小さな一瞬の美しさを敏感に感じられることと、
たくさんのことを考えたり感じたり文章に表現することは
同じ方向の才能なんだな、と思ったりしました。

北海道 K.Mさん

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すばらしい出来栄え。
早速ですが続編、期待しております。

本はブログとはまた違いますね。
デジタルの世界はなんだかんだいって渇いてます。
(ホームページは素晴らしいですよ!)
写真は綺麗だし話が面白いです。まさかゴーストライターがいるとかないっすよね?
いつの間にかプロですね!開高健みたいになって欲しいです。
本読ませてもらって、久しぶりに冒険心に火が着きそうでしたよ。
サインつきの本 どうもありがとうございました!

青森県 M.Cさん

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メッセージがとても嬉しかったです。
サインもありがとうございます。

装丁も写真も文章も、ひとつに溶け合って…素敵です。
読んでいて、アラスカの森の香りを思い出しました。
そして、なぜかウイスキーを飲みたい気分になりました。

これからも夢の続きを、もっともっと見せて下さい。

きっと眠れない夜や、ゆっくり贅沢な時間を味わいたい夜に。
何度もこの本を開く私がいることでしょう。
ありがとうございました。

京都 K.Kさん

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お世辞がほとんどだと思いますが・・
でも、嬉しいです!


みなさん本当にありがとうです!


では、本の中でお会いしましょう。

著者 湯口 公