2008年7月16日水曜日

東京にて

久しぶりに、こっそりと
東京に行っていました。一泊二日で。

こっそりと、と言うと悪いことでも?
と言うわけでもなく、取材で産経新聞の記者さんと会うためです。

東京は、暑い!
北海道&アラスカ?人の私には、地獄絵図のような二日間でした。
あそこで生きている人たちはすごい。

待ち時間などに本屋さんに立ちよって、
「この暑さの中で「アラスカ〜」が平積みしていたら、涼しげな表紙を見て
きっと手にとってくれるだろうになぁ」
なんて思いながら、ひとり著者として残念がっていました。
(今のところ北海道の書店オンリーな本なのです)

最近、記者さんに受ける取材の中で
頻繁に「希望」という名の言葉を交わすのですが、
今回の産経さんは面白かった。

「湯口さんは、スカイマークとかパイロットが足りないところで働いたりしないんですか?」

「・・・そんなことしたら、言い訳できなくなりますよ、
あの本の序章に書いた言葉の。それに真っ直ぐ・・・(以下省略)。
好きなこと以外は、やらないって決めているんです」

「生活とか、苦しくありませんか?」

「毎日、塩パスタです(笑)」

「そうですよね、20億円で宇宙旅行に行くような投資家が夢を語っても、そこには希望もクソもないですよね、ああいう輩を取り上げる我々メディアも悪いんですが、ルノワールの絵を250億で買ったバブル期の日本人しかり、この国には決定的に希望を語れる人がいないから・・」

みたいなことを言っていた。

朝日さんも、道新さんの時もそうだけれど
取材の時は記者さんも私も、互いに日本に対して
苛立ちのようなものを感じているのがわかる。
彼らも苛立っているのである。 (と思いたい)
そういう場で共通の、
なんというか日本に対する認識を持てるのは嬉しい。

アラスカ行きまで、あと一週間ほど。
今年は、いろいろあって飛べない可能性が高いのですが
どんなことでもアラスカは楽しい!という体験をしてこようと思います。
出版の取材という色合いは濃いのですが、それを意識しない相変わらずの
無鉄砲な遊びで。
私にとって飛行機もカヌーも、同列の扱いですから
飛べないときは、それなりに違うことで表現するつもりです。

そして、誰でも楽しめるんだということを教えてあげたい。


といってもまだ具体的な予定は、全く立てていないんですけれどね。
もし現地で偶然会ったときは、よろしくお願いします。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。北海道北見市からの投稿です。
今日TSUTAYAのレジ前の新刊本や話題の本が置いてあるコーナーで、『アラスカ極北飛行』を見つけました。
レジ前ということをすっかり忘れて、ついつい長く、見入ってしまいました。
アラスカの風景、素直な文章、そこから伺える湯口さんの素顔、また紹介されていた経歴などに惹かれました。
ユーコン川の蛇行とヤナギランの広がる風景がとても印象に残っています。
今日から一ファンとして、応援させてくださいね。ブログも拝見したいと思います。
アラスカ行きが近いとのこと、
よい旅でありますように。
たくさんの素敵な人やことに出会えますように。

湯口 公 さんのコメント...

「アラスカ極北飛行」読んでくださって
本当にありがとうございます。

皆さんからの応援がこの活動の原動力ですが
実際、こういう風にメールを頂けると感激です。
これからも応援よろしくお願いします。