2009年7月6日月曜日

人にアドバイスをもらってはいけない

前回の写真に続き今回は、動画の話。

野外活動撮影に適した動画となってくると、
写真とは全然お話が違ってくる。

防水性とか、携帯性とか・・大事だけれど
あまり関係なし。

もっと大事なのは、映像そのものでしょう。
(もっと詳しくいうと映像の記録方式)

写真は、1枚1枚が完結しているので、すでに
そのシチュエーションにいれば、
誰が撮ってもある程度の絵は撮れるのですが
(だから写真は、技術ではなく行動力!+ちょっとのセンス)
動画はそうはいきません。

私の例を挙げてみると、

アラスカ最初の2006年、空撮映像を撮ろうと考えて
あるプロダクションに勤める友人の薦めでSONYのHDVテープ規格の
フルハイビジョンカメラを15万で購入。

フルハイビジョン、SONY、小型

の3つのうたい文句でで買ったカメラだったけれど・・・

空撮には、まったく不向きなカメラであることが判明。
(早速、ヤフオクへ!)

帰国後、編集しながらひどく乱れる画像を見る度に・・・なぜだ???
と悩んでしまう。原因はPCの熱問題か?と思いながら冷やしたり、ハードディスクを高速なものに買い換えたりしていたのだが・・・
自力で色々と調べてみると、全然そんなことは関係なく。

HDVの記録方式であるMpeg2という規格に問題があったことが判明。

Mpeg2という映像圧縮規格は
「速い動きや空撮のような画面全体が動く(パン)映像では大きく乱れる」のだ。

原因は、圧縮率の高さ。DVテープ一本で1時間もハイビジョンが撮れるなんておかしいと思わなければいけない。空撮動画においては、「高圧縮率=悪」と考えなければいけない。(ビットレート=高が重要)
あとインターレース(i)かプログレッシブ(p)か?ということも大事。

で、結局DVC PRO HDという記録方式のプログレッシブ規格に落ち着くわけだけれど、この機材がべらぼうに高額!!だけれど泣く泣く購入。
とここまでを知るのに数百万円の投資と1年間の代償。

大事なことをしようとするとき、人にアドバイスをもらってはいけません。

自分の用途にあった機材を自分で必死に調べないと、大事な資金の無駄遣いとなります。ネット上のクチコミやソニーだから大丈夫だろう(笑)とか他人の言うことは、もっともらしいですけれど、真剣に考えている人はそんなにいません。ほら自分の仕事だって、やっつけ仕事で真剣に考えていないんだから(俺のサラリーマン時代はそうでした)

でもカメラだけでなく、世の中の大半の事柄は真剣に考えることもなく
なんとなく、、ですんでいることが多いよね。それが今日のお昼のメニューとかなら問題ないけれど、自分の生き方とか納得したいことは、真剣に考えれば考えるほど、自分の考えで大事にやりたいと思うんです。
それは、本当に大変なことだけれどもね。

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