2009年7月16日木曜日

フェアバンクス到着

7/14午後
アンカレッジから、ジェット機でフェアバンクスへ。
アラスカでは滅多に旅客機に乗らないので
高いところから見るアラスカの風景が珍しい。
ハスキーで飛んでいる景色の
8倍ぐらいの高度で景色を見るのだけれど、
やっぱりアラスカの淡い景色には、とても感動する。

空中からの景色はそうとう見慣れていて
珍しくないはずなのになんでだろう、
やっぱりこの景色だけで
アラスカに住みたいという決意が沸々と出てくる、
これがアラスカの末恐ろしい魅力なんだろうか。
早く飛びたい、
日常的に飛行機のそばに住んでいたい、という思いが募る。

アラスカ山脈を越えてネナナに出ると、小さな山火事が二つ。
その後、どんどん視程が悪くなって地面は全く見えない。
高度を降ろしている状態でこれだから、
かなり飛行場も視程が悪いのだろう、
パイロットは、視程1マイルとアナウンスしている。
案の定、視程が悪いので着陸がIFRになり
飛行場が混んでいる模様、
15分ほどのホールディングをしている、
窓の外はミルクの中のような景色。
3年前、一人でアンカレッジに来たときに遭遇した
ネナナの山火事を思い出した。
山火事は、アラスカ内陸部の風物詩みたいなものだろう。

その後、着陸、アラスカを一緒に飛びまくって撮影をしてくれた
相棒カジ君が迎えにきてくれる、
カジ君は変わらず元気そうでなにより、
再開できたことがとても嬉しい。
ひとまず制作したDVDを一緒に見てもらいながら、
昨年の厳しい極北フライトを二人で回顧。
「このシーンは大変だったよなぁ、、、」
とかいいながら意気投合、
本当にこの映像をDVDとして世に出せて良かったと思った。
DVD「アラスカ極北飛行」は、かなり厳しい撮影フライトの
集大成だったりするんです。
カジ君とは、今年も一緒に飛ぶ予定、楽しみだ。

Nさんの家に戻って、リラックスさせて貰いながら時差ぼけを回復。
お世話してくれる人がいるというのは、本当に幸せです。
翌日、ハスキーのおいてあるハンガーへ、
ハスキーは左のタイヤの空気が抜けていて、
パンクか?やばいなぁ、、、と
思ったけれど近くの整備士の方に
空気入れを借りて何とか対処、大丈夫そうだ。
これから年整備と保険の加入、
などなど飛ぶための準備とお金の支払いで
時間がかかるのだけれど、
ひとまずハスキーは元気そうだったので安心、
ハンガーにたたずんでいるハスキーを見ながら、
なんとかこの飛行機をずーっと飛ばし続けたいものだと
将来のことについてしばし考えてしまう。

やはり自分はパイロットなのだ、そして飛んでなんぼ。

いろんな方々の手助けで、現実の困難をなんとか乗り越えて、
いままで何とか飛んできたけれど、
そろそろ具体的に事を進めなければ・・・先はない。

とかなんとかいいつつ、もちろん具体策は何もなく
今年もただただ飛ぶのみです。

「好きなことやっていれば、なんとかなるさ・・・」
(→自著の最後の台詞)

ああ、なんと刹那的な生き方、今年も飛んできます。

0 件のコメント: