2009年4月6日月曜日

洞爺湖で気球

三日目は、洞爺湖周辺フライト! 
今日は、2機でフライトです。

1機目の気球パイロットは 
気球操縦&空撮を同時に行う、札幌在住の八戸さん。 

八戸さんがキャノン5DMark2と5Dを首からさげて気球を巧みにコントロールする姿は本当にすごいです。しかも使用レンズは超マニュアルなシフトレンズ!私も操縦しながら写真を撮るのでその難しさは理解できますが、コントローラブルな飛行機と気球では同時操作(カメラ&操縦)の難しさに大きな違いがあるはずです。気球から写真を撮る有名写真家はいますが、気球を自分で操縦しつつ自ら写真を撮る人は、八戸さんぐらいしかいないでしょう。まさしく行動の人です。


まずは八戸さんがソロで離陸、 
私は神森号に乗せてもらいます 


2機目のパイロットは十勝の池田町で「神森の薪」を営む神森さん。 
八戸号をみながら気球を巧みにコントロールする姿、カッコイイです 

神森さんは池田町で薪を販売しつつ、どうやら?その活動は非常に多岐にわたるようで、HPを拝見すると自分で家を造ったり溶接したり、気球のゴンドラを自分で作ったり・・・まさしく私が目指す万能(遊び?)人間な方です。気球界でも大変有名&ベテランパイロット様なので、命を預けて乗せてもらうドキドキなはずの気球も、神森さんの操縦だととても安心感がありました。


2機で飛ぶ、そして洞爺湖を撮影・・・     
なんと美しき情景 
私のD3+14mmレンズでファインダーギリギリな風景は珍しい! 


こちらは手前に洞爺湖、そして遠くに見えるのは 
後志三連山(ニセコアンヌプリ、羊蹄山、尻別岳) 
見えますか? 




  ↑         ↑           ↑
ニセコアンヌプリ    羊蹄山         尻別岳

この3つの山を同時に眺めることが出来るなんて!この山々のせいでニセコエリアにくるドロップアウ・・おっと移住者がたくさんいます。私もそのうちのひとりであることは間違いありません。にしても・・千歳からF-15でしこたま飛んだ時代でも、あまり見た覚えはないこの景色。うーん、お世辞抜きで気球って素晴らしい。

遠景を見る感動の後は高度を落として、  
北海道の里山、壮瞥or大滝の畑上空を漂います。 
ここで私は左の長流川にエゾシカを発見!! 
          
「やべー、気球でエゾシカ地帯に潜入して・・」 
         
よからぬ事を考えひとり興奮する私を尻目に 
神森機長は着陸体勢に入りました。 



見事、着陸。 

着陸後の余韻は何とも言えないものでした。 
(ちなみに朝日・・そうまだ朝7時頃なんです) 



ここで3日間、気球に乗り気球の運用を観察した
1人のパイロットとしてちょっと感想をまとめてみます。

気球の魅力・・・それは完全に自然任せな乗り物である、ように見えて

実は、

自然を読む能力(地形、風、高度、その他たくさんの要素)と

自己の能力(先行性、判断力、統率力、用心深さ、そして冒険精神!)が

最も問われる空の乗り物

という点にあるのでしょう。
(エンジンもしくは操舵が付いている空の乗り物は、
少なくとも進路変更は出来ますから・・ね)


ここで野営飛行家を提唱している私・・・ちょっと考えました。
真の野営飛行家(ちまたではブッシュパイロットと言っていますが)とは、
彼ら気球乗りのことではないか?と。
だって、畑とか牧草地とか、はたまた森の中のせまーい林道に
ピンポイントで着陸するのは、気球でしか出来ません。
そして畑や牧場主に着陸後、お礼にいくところも牧歌的なロマンがあります。
(かのリチャードバックは複葉機で牧草地に着陸した後に最初にしたことは、牧場主への挨拶でした・・イイナ、そういう世界)


そしてこの世界一劣悪な航空行政環境である日本で、
かなり自由に飛べるのも気球・・だけの特権、、むむ!!


エゾシカ気球ハンター出現か!!


と最後はバカなことを考えるのです(笑)



最後に
神森さん、八戸さん、そしてスタッフの方々!
本当にありがとうございました。

0 件のコメント: