2008年8月3日日曜日

故障からの復帰

今日は、試験飛行。

修理をお願いしていた整備士クリスは、
「速度計の調子がまた悪かったら、すぐに降りてきてくれよ、
下で待っているから」

という。

いざ飛んでみる。

加速と同時に速度計の指針は増えてゆく。
どうやら、問題なさそう。

操縦桿を軽く引いて、離陸。
高度、200mぐらいを上昇中。

すると!?

速度計の針が、ゆっくりと減ってゆくでないか・・・

30マイルのところまで速度計の針が減ってしまった。
でもすでに空中。

速度計の指針が、正確であれば
すぐに失速墜落状態。

今回は、GPSを持ってきたので大丈夫だったけれど
速度計が、おかしいと気持ち悪い。

アンカレッジの飛行場は混んでいて、
ほかの飛行機が入り乱れるなか、衝突しないように外を見ながら
墜落するはずの速度指示をちら見しつつ、
管制塔に着陸をリクエストして、GPS速度で着陸。

クリス曰く、「おかしいな、どこも悪くないが・・・」

いろいろと調べた後、再度離陸。
離陸滑走までは、OK。

しかし、、
また、おかしい。
200Mくらいの高度で、急に速度がなくなる。

しかもさっきより、かなりひどい下がり方。

上空で、水平飛行しながら周囲のトラフィック(他の飛行機)を探しつつ、
GPSの速度と不正な指示をする計器板の速度計を見比べる。

相変わらずデタラメな数値。
他の飛行機のケアをしつつ・・困ったものだとひとり思う。

それにしても、ほかに飛んでいる飛行機が多い。
管制官も必死になって、トラフィックをさばいているが
対応し切れてなさそう。

これで、速度計が壊れているから・・・うんぬん、なんて無線で言ったら
まさしくKYなんだろうなぁ、と思いながら着陸順番待ち。

アンカレッジは、天気がよい日には
小型飛行機が飛びまくる環境で
しかも北はAir Force、南はInter National Airport&世界最大の水上飛行場に囲まれた
世にも珍しい小型機〜大型機〜軍用機が入り乱れる場所。
(ちなみに航空写真家にとっては、絶好の撮影場所だそうです)

空自時代にいた千歳空港も、民間機と軍用機が入り乱れて
管制官すらパニックになるような状況もあったので、まあ
慣れているものの、アンカレッジは素人パイロットさんがとても多いので
空中衝突から自分の身を守るには、自分の目で全周を警戒しなきゃいけないんです。

(ちょっと専門的な話になりますが、IFR(計器飛行方式)とVFR(有視界飛行方式)では、
VFRの方が遙かに自分で考えること、やることが多くなります)

その後、無事着陸。

整備士のクリスと、再度故障探求。

速度計の別の系統に空気圧をかけると、
水が、ぶわっと飛び出して二人とも
顔を見合わせつつ、

「なんだ、これだったんだ!」

と大笑い。


ちと、専門的な話が多くなりましたが
ハスキーは、無事修理完了。

その後、再チェックのためフライトし
緑淡い草原の上を飛んできました。


ぽつんと廃屋

アラスカって、本当にきれい。

この淡い緑のせいで、
自分の道が決まってしまったのだなと思うと
飛行中に、ちょっと感慨深くなってしまうのでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この淡いみどり によって
道は作られていったのですね。

その 淡い緑 を見に行きたいです
行きたいで終わらせず、みにいきます

湯口 公 さんのコメント...

pointhopeさん

ぜひアラスカの自然を見に来て下さい。
きっと何かが変わると思います。