2009年9月26日土曜日

ユピックエスキモー村滞在記(4)

バレーボール後、部屋で休んでいたら
ユピックエスキモーの子供二人がやって来た。
遊びに来たのは、
ソフィとジャスティンという13才の
少しまじめな話もできる子供たち。

その二人とはいろんな話を小1時間ぐらいした。
日本のことを聞かれたり、彼らのお父さんやお母さんの仕事のことや、
今日食べた夕食のこと、あとは学校の少し太り気味な女の先生の悪口だったり。
ソフィは、「わたしを養子にして日本に連れて行ってよ」なんて
本気とも冗談ともつかないことをいっていた。

そして最後には二人でエスキモー太鼓を目の前で叩いて歌ってくれて
なんか妙にほのぼのとしてしまい、
本当に退屈しない、そう人間的に退屈しない村だな、、とつくづく思った。


ソフィとジャスティンに聞いたところによると、

本日の夕食

ドライフィッシュ、フローズンフィッシュ、エスキモーアイスクリームなど

ドライフィッシュの種類は、
ブラックフィッシュ、サーモン、ハリバット、パイク、トラウトなど。

そして食事の割合は、

食事の90%は、土地のもの。
残りは10%ぐらいは既製品。

だそうだ。

ジャスティンのお父さんは、ほぼ毎日、狩猟に出かけていて
何かを獲ってくるらしい、最近ではガンなんかが旬であるとのこと。
そういえば昨日、学校の先生が家の前でガンの毛をむしっていたのを見た。
「今日は、スープにするのよ」とその白人の若い女性の先生は言っていた。
狩猟採取は日常のことになっているんだなぁ、というわけです。


午後9時、
もうすでに誰もいない暗い学校を歩き回ると、

「麻薬は冬のようなものです、我慢すれば春が来ます」

「子供達と覚醒剤の危険性について話そう、そして我らの文化を語り継ぐ重要性を教えよう」

「老人の話に耳を傾けよう〜豊かな文化の基盤は、老人と子供のつながりにあります」

なんてポスターが貼ってある。

俺は村の現実を見ていないのか、こんなポスターが学校に張ってあるなんて
いまのところ理解しがたいけれど、冬になればそれがわかるのだろうか?

ここに冬もいなさい、と言われたらどうするだろうか。
ちょっと考えてしまう秋の夜長、ナイトミュートでした。

明日は、晴れて欲しいです。

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