2009年8月2日日曜日

グイッチン族の村へ

初日の山火事の驚きを隠せないまま、最初の村「Venetai」(ベネタイ)へ。Venetaiは、内陸アラスカ〜カナダ先住民である「グイッチン」族の村である。村に関する話は、見たり実際体験したり、知人から聞いたりしたことが山ほどあるのだが、それについては今後に譲るとして・・

Venetai飛行場に着陸後、前回、紹介したトンネルマン吉川教授の協力として永久凍土のデータ取りのために村の学校へ。途中すれ違う村の人々数名は、非常に無愛想で他者として我々(八戸さんと私)を見ているのが手に取るようにわかる。一人、上半身裸で散歩をしていた男性には、「なぜ村にきた?、誰かの紹介はあるのか?、すぐに帰るのか?」など実にいろんなことを事細かに聞かれ、事前に聞かされていたこの村の特徴そのままの体験をしたのであった。要するによそ者には厳しい。それも当然、人口数百人の村に突然知らない顔が来たのだから。データ回収という用事を済ませた後、写真も撮らず飛行場へ戻り早速離陸。八戸さんもかなり驚いた様子であった。

次の目的地は、ユーコン川中流域のハブの村であるFortYukon(フォートユーコン)へ。

FortYukonまでの30分間飛行中、地上には一目で湿地帯とわかる無数の三日月湖が存在していた。その中の一つにはどこから集まってきたのか、流木の集積帯があった、すごい流木の数。決してこの三日月湖はユーコン川の本流につながっていないので、この流木たちがどこから来たのか本当に不思議であった。




そしてFortYukonへ。

FortYukonの町は、Venetaiと同じグイッチン族の村とは思えないほど、みんな明るく声をかけてくれた。
今夜は、ここで泊まる予定なのでなんだか嬉しく安心。
八戸さんと村を少し歩いた後、ガスステーションに隣接する店でジャンクフードとポップ(炭酸飲料)を買い食いする。
山火事の中をずーっと飛んできたせい?か、のどが渇いていたのでコーラがうまい。
町の雰囲気は、まあ写真の通り。あいかわらずホコリっぽい。
ガソリンスタンドのおばちゃんに山火事の件を聞いたところ、北に2つ、西に1つ、今日はまだ煙が少ない方だ
とのこと。明日以降の飛行で気をつけねば、、としばし思う。


疲れて眠いので、飛行場に戻りハスキーの横で仲良く両翼下にテントを張って就寝。八戸さんは、「飛行機の横でキャンプができる!」と、はしゃいでいる。外は明るく若干蒸し暑いが、ぐっすり眠る。八戸さんは、村人が深夜までバギーをガンガン走らせている音と明るい外が気になって眠れなかったそうだ。そう、これがネイティブ村キャンプの洗礼なのです。

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