2010年6月12日土曜日

カリブー大群捜索日記(1)

2010年5月22日 アナクトビック・パス→カビック

ノーススロープにあるカビックは、ここ一週間ほど霧で覆われており、飛行は困難と判断、5/21出発予定を1日遅らせて、天気の回復を待った。5/22朝の現況はまだ低い雲がたれ込んでいるが、現地のスーザンからの報告と衛星可視画像そして航空気象予報から、0900出発を決心。

1000頃、ブルックスの北の端にある
アナクトビック・パスを離陸、カビックまで飛ぶ。

途中、低い雲がノーススロープ一面を覆っていたが、東進するにつれ雲は切れてゆき、5月下旬だというのに、いまだ雪に覆われた真っ白な大地が出てくる。

ダルトンハイウェイを横切るころ、カビックへの到着を確信する。途中、カリブーの小群(10頭程度)の群れが移動するのを発見。

カビックまで、あと20マイルというところで、北極海から押し寄せてくる霧が出現、カビック到着できるかどうか、心配になってくる。ここで引き返しになったら、再度燃料補給のためブルックスを逆戻りしなければいけない。

1130:霧をぬいながら無事カビック到着。

滑走路は、吹きだまりと固い圧雪で覆われており、着陸と言うよりは、滑り込んだ という感じ。小さな雪山で、ハスキーが何度もバウンドした。滑走路には、10頭ぐらいのカリブーが横になっていたので、着陸前に追い払う必要があった。


ハスキーから降りると、
ひんやりとした空気が心地よい。


去年の12月から半年ぶりに人間を見たという
スーザンから強烈なハグを頂く。

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