2010年5月12日水曜日

ユーコン川の空撮動画


(Canon 7Dにて撮影)


(TM-700にて撮影)


一度、ユーコン川でテスト撮影の終わった

TM-700(Panasonic)
5Dmark2(Canon)
7Dmark2(Canon)

の撮影画像を見ながら、何が問題点で
どういう解決策があるのか、毎日ハンガーで研究しています。


ちなみにあまり紹介していませんでしたが、

アラスカ・フェアバンクス
Chena Marina飛行場にあるハンガー

「野営飛行舎オフィス」


は、こんな感じの場所です。

ハスキーが格納されています



オフィスというか作業場というか、ソファと机、椅子があります。
あと翼の下でお酒やコーヒーが飲めます。


フェアバンクス郊外のちいさな飛行場にあるこのハンガーは、
春・秋・冬はオーロラも見られる場所で
なかなかよいロケーション。

このハンガーで、思索にふけったり
ハスキーの整備をしたり、
離着陸する飛行機を眺めていたり、
友人とお喋りしたり(あまりこないけれど)・・・・


最近は、カメラのマウントに関する作業に没頭しています。



ここで各機材の初映像を見ての感想。
(ちょっと専門的です)


5Dmark2/7D

一眼レフで、すぐにフルHD動画が撮れるのは画期的。いままでスチルカメラ(NikonD3)だけだったのが、動画までとっさに撮れるようになったのだから、狭い空間である操縦席での撮影では大変便利。画質は、さすがに空撮という特殊な環境なので、早いパンニングでは荒れたり乱れたりするので、ちょっと辛口な評価になってしまうが、交換式レンズカメラで「HDが撮れる」と言うだけでも凄いと思う。遠景で翼を入れるような広角系のゆったりとした風景の動きであれば、十分に美しい動画が撮れるので、気流の安定した条件のよい時は、素晴らしい絵を叩きだしてくれると思う。


TM-700

思ったより動態歪みが多い。MOSの限界か?。飛行機に逆さまの状態でマウントすると振動を吸収せず、そのまま映像もぶれるので困る。結局、操縦桿を両足で挟み込んで操縱し、両手で撮影、これで安定した絵は何とか撮れる。もちろん小さいカメラなので保持はラクだけれど、やはり足だけでの超低空飛行は怖い。絵的には、以前のCCD機、HVX-200の方が安心感があるが、解像感はこちらが上。1080p60の絵がスムースに動くのは、まさに圧巻。現時点ではカメラ自体の大きさを加味すると最高の野営飛行舎空撮カメラに違いない。

ちなみに上記評価は空撮時における動画機能の評価であり、
各カメラとも撮影条件の安定した地上においての動画は本当に素晴らしいです。



ということで、TM-700のマウントを改良。

飛行機にマウント状態

ステーに厚い振動吸収用のゴムを挟んで2点支持。
その上で、アームをうまく加工してカメラレンズ部を窓に固定して
3点支持の形を作り安定化を図る。
(これでも、撮影中は左手が必要)




現在、DVDとBlu-rayを販売していますが、
前回の作品は、非常に重くて大きな業務用カメラであったため、
1人で撮影することが難しく、
(結局、映像の大半はKaji君にお願いして撮影してもらった)
今回このような小さくて、性能が優れるハンディカメラを導入したのです。

NHKさんのような技術力も資本もある方々の撮影では、
本当にピタッととまった空撮の画像がありますが、
こちらはそんなことはできません。
(いずれはNHKさんに空撮用のスタビライザーを貸してもらいたい)

しかしながら、
せっかくアラスカの空を自由に飛んでいるわけですから
ここは妥協せず、揺れと戦いながら撮影してゆこうと思っています。
(ちなみに、ここまでの加工賃、約50ドル前後)


カリブー撮影条件が整わず、
なかなか飛び出せない昨今ですが
準備は、着々と進めています。

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