2009年9月20日日曜日

Nightmuteの夜


Nightmuteという村にいます。
アラスカの南西部、ほぼベーリング海沿いです。


ナイトミュートという名前がとても気になっていました、
不思議で静かなイメージがしませんか?
実際、人口200人ほどのこの村の夜はたいへん静かです。

ミュートという言葉は、「場所」を意味するネイティブ言葉だそうです、
私は英語のmute、すなわち楽器の弱音器、もしくは電化製品の消音のことかなと思っていたので、なおさら静かな夜のイメージをふくらませていたのでした。
勘違いであっても静夜村で夜を過ごせるのは、なんとなくロマンティックです。

今日の飛行は、

チャルスバルーグ

ベセル

アトマウトルアック

ヌナピチャック

ナイトミュート

でした。

ベセルを越えると、周囲360度、無機質な湖沼群に囲まれて、
二年前にバローを目指したときの不思議な風景が思い出され、
とうとう自分の中のアラスカ空白地帯にやってきたという感があります。

日本であのまま飛んでいれば、まず知らなかったであろうアラスカ南西部の不思議な風景とそこに住む人々、そしていまここを飛んでいる自分のことを思うと、世の中に確実なことなんかひとつもありやしない、そしてこれからのこともきっとわからない、ただ確実なのは今があるだけ・・と思ってしまうのです。

チャルスバルーグで見つけた一編の文章を添えて
明日も魅惑的な1日でありますように、と願っておきます。

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