元旦の夜、お雑煮を作っていたら、
悪友からメール。
明日(1/2)、羊蹄山の避難小屋まで行こうと。
前日夕方に冬山の電話かけてくるなんて・・・
と思いつつ、今年の羊蹄山は気になっていたので
二人で登ることに。
1/2 羊蹄山 真狩~避難小屋コース
真狩コース、テラスまではのんきな天気だったが、
1200m付近の尾根付近から風が吹いてきて、なかなかの厳しさ。
顔と手が久々に痛くなる、、これが冬山の感覚だと思うと、
なにやら嬉しくなって気合いが入る。
急なアイスバーンの登攀になってくると、
スキーで登るのが難しくなってくる。
連れは、スキーアイゼンを持っているのだが私はなし。
おかげで微妙にスリップする斜面に苦戦・・・が、
なんとかエッジとシールとストックでバランスを取って
斜面を気合いで登攀。
こういうのを、
「絶妙なバランスで登る」というのだ、、、
と結構危ないのに、ひとり、たのしんだりする。
冬山を登る緊張感に勝る「生きる心地よさ」は、
他にあまり見当たらない。
9合目の大地に駆け上ったあと時間を見て、
当初予定のない山頂踏破を二人で欲張ってみた。
新年早々、厳冬期の羊蹄山の頂上を踏めるのは
なかなか出来ないことなので、烈風のなかでも顔がゆるむ。
1400に真狩方面の山頂に到達。
新年の握手を互いに交わしたあと、
いまだに捨てられず所持している
フォクトレンダー・フィルムカメラ15mmで記念撮影。
フィルムカメラは味わいという点で
記念撮影に向いている気がする。
最近はデジタルとは疎遠になりつつある自分がいる。
すべてのデジタル一眼カメラを手放した今、
趣味の範疇であれば、
あらゆる意味でフィルムがいいと思う自分がいる。
記念撮影後、
すぐに吹き飛ばされそうな風をかわしながら、
山頂小屋まで降りる。
小屋は入り口も煙突の出口も凍てついて、
泊まるのが難しそうだ。
こんな厳しい場所に小屋を建ててもらうと、
厳冬期は使いにくいので、
できれば1000mの台地ぐらいに
小屋を造ってくれればいいのに、、と相棒と激しく同意。
下山は、ガリガリの滑落斜面を一気に
1000mテラスまで600m以上、滑り降りる。
ゴーグル越しの眼下に鈍く光る洞爺湖と噴火湾を見下ろしながら、
細かいことを考えずに大滑降する気分は最高である。
テラスの休み場で相棒がチープな「袋」生協ラーメンに
おにぎりをぶち込んでコンロに火を入れた。
それを見た私は、
さらに魚肉ソーセージを丸ごと入れ込み、
コッフェルの中の汁は、
化学調味料サマの、あの、味わい深いダシとなった。
冬山における袋ラーメンは重要だ。
美食で肥えた舌を、あの学生の時のチープな感覚に
リセットしてくれるからだ。
思うに日本人は、ウマイものを食い過ぎている。
だから・・・これほどまでに堕落しすぎたのではないかと。
とみに厳しい冬山で激しく感じるのだ。
※
書いている途中でアホらしくなってきたので、やめます、、、
しかしながら最高の新年冬山スキー登山でした。
新年早々に羊蹄山の山頂を踏めるなんて、
今年は何かいいことありそう。
1 件のコメント:
羊蹄も雪が少ないですねー。
お疲れさまでした。
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