2010年11月1日月曜日

人間の土地、北海道「弟子屈町」

放心状態です。


理由は、北海道の東、弟子屈(てしかが)のフィールドで
ディープな4日間を過ごしたから。


北海道の東側は、
北海道のその他の地域に住んでいる(主に道央圏)人でも驚くような
広い大地が広がっており、それは視野の広さに象徴されます。

空が限りなく広く、山は遠く・・


森の植生は背の低い笹と針葉樹がすっきりとした印象で構成されて、
どこへでも足を踏み入れ、遊びに行けるような錯覚を思えます。

そんな空気の中、
友人とエゾ鹿狩猟をメインとした
道東ツアーをしてきました。

しかし今回のテーマは、
友人の確信犯的に「人」でした。

ちょっと使い方は違いますが、分かってくれますよね(笑)


エゾ鹿猟→温泉のあと、
道東で暮らしているとても魅力的な方々とお会いして、
酒の飲みながらじっくりと色々な話を聞いてきました。


ちょっと紹介しますと、

・敷地、数万坪?の周辺の山に囲まれながら、牧場に勤めつつ暮らす夢と希望たっぷりの20代の若者

・道東に根ざしている、精神的にはとても謙虚で修行僧のようなハンティングガイド

・ワラを壁の断熱材の主材料にして、大きな家をひとりで造っている情熱家ビルダー


その他、兄貴のように面倒を見てくれたKさん、いつも悪いことを教えて遊んでくれるTさん、人に恵まれた道東滞在、この地は人が温かいです。


みなさん、それぞれの分野では、スペシャリストであり、
ひとりひとりを説明するのは、非常に難しいのですが、
しかしながら、みなさんに一貫しているのは、
なにかを極めんとする意欲が常にあり、夢を諦めていない
ということ。

そのことは、
話をしている中での謙虚さとポジティブさ、
そして語るときの目の真剣さに現れています。

「その人がやっていることが、その人のすべてである」

という言葉がありますが、

言い訳を最初から拒絶し、人生のあきらめ感を抹殺している
これら私が道東で出会った人たちは、ポジティブさにあふれ、
周囲の人を確実に幸せにするのではないかと思います。

「情熱のない人お断り」という村上龍の言葉が大好きな私ですが、
今回ばかりは、私が情熱のない人になりかねない、そんな世界だったのです。

ある種の個人に出会って話をすると、
精神的に搾取され、やる気を失ってしまうことはないでしょうか?

それとは逆で、精神的に与えられ、やる気を増幅してくれる個人が、
この世界のどこかに確実に存在することに、
私は安堵と刺激を同時に感じます。


道東、弟子屈に住んでいる彼らは、
なぜあれほどまでに輝いて見えるのでしょうか?


それは、

自ら選んで、好きな土地に住んでいる
自ら選んで、好きなことに向き合っている
自ら選んで、好きな人間と付き合っている(暮らしている)

からでしょう。


言い訳をせず、自分の力でやってゆこう。

個人の持つパワーは、すごい。
そしてまた、それを開花させるのは、
そのひと個人そのものでしかない。


気付きを与えてくれた、
道東・幸福スペシャリスト先生達に感謝。

以下、写真です。
文章とはあまり関係性はありませんが・・・

プライベートランド(向かいの山も)でキャンプ
エゾ鹿の恵みを、喜んで解体実習する山ガールたち。

雄阿寒岳のシルエット

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